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2006年8月31日 (木)

南アルプス第3日目

2006年8月22日(火)、4:00起床。

ジミー(勝手に決めた名前)はH山H男さんのイビキがうるさくて別なところで寝ていたようだ。灯りが点くと自分の隣にブツブツ言いながら戻ってきた。文句を言って真下の区画から上がってきたおじさんは夜中にH山H男さんを起こして「イビキうるさいよ!」と言っていた。H山さんは「オレか?」と言っていた。下から上がってきたおじさんはさぞかし後悔したろうなー。H山さんは灯りが点いてもシュラフに顔までうずまって寝ており、起きる気配がない。

朝食4:30。スクランブルエッグ、ほうれん草、にんじん、海苔。ご飯も味噌汁もおかわりする。

八名信夫似のおじさん(ご自分でも意識していると思う)が、「ソーダブレッド」をうれしそうに受け取っていた。一日9個だけ焼くらしい。昨日の寝る前のチェックではあと7個になっていた。

ジミーは自炊のようだが、昨夕のトンカツは「いいにおいがしますね」を連発していたから少し後ろ髪をひかれるものがあったろうと推察する。H山さんは一番最後に起きてきて朝食をさみしく(そう見えた)を食べていた。

5:00出発。雨こそ落ちていないが曇っているので少し薄暗い。歩きだして間もなく八名さんを抜く。八名さんはテンガロンハットをかぶっており、やはり相当意識していると思われる。一瞬、聖岳が姿を現す。Dscf0331

と、見る間に雲で姿を隠す。八名さんも「一瞬だったよねー、後から来てももう見えんもんなー」何枚かは撮ったようだ。「何か書くもの予備持っとられんですか?」残念だが自分も一本のボールペンしかない。「お役に立てませんで」先に進む。

5:43大沢岳分岐。少し休憩。八名さんが追いついた。「ここまでの分書くから書く物貸してくれませんか?」「はい、どうぞ」そのうちジミーが登ってきた。やはりすごい速さだ。付いて行けば間違いなく茶臼小屋に着くのだがまあ無理だろうなー。ジミーは運動靴だ。「軽くて動きやすいが岩や石のあるところはゆっくりになってしまう」と言っていた。

少しがんばってみたがみるみる離された。Dscf0332

←はるかかなた稜線上のジミー

兎岳も見えてきた。Dscf0333

少し長めの登りがあって7:20兎岳頂上。Dscf0337

7:34兎岳避難小屋(荒廃)。「聖平まで4時間」の標識がある。Dscf0339_1

Dscf0338 ここから30分くらい歩いたところに電波の届く場所があり、メール・モブログ送信する。ここから聖まで登りが長そうだなー。

標高差で200mちょっと登って9:18聖岳頂上到着。92座目である。百間洞の小屋にいた「カップル?」(女性が年上)に写真を撮ってもらう。Dscf0341

ガスっており眺望は何もない。カップルは下りて行った。聖平泊りだろうなー。白髪の男性が登ってきた。ミノルタのレンジファインダーの高そうなカメラで、2枚写真を撮ってあげる。聖平小屋から登ってきた。「聖平はシュラフ一枚分のスペースしかありませんでしたよ。」 

弁当を半分食べる。小さいオムスビが4つ。それだけでも気が利いているのに、うち2個は天むすだ!おいしくいただく。40分ほど休憩。

聖平に近づく頃から雨。ついにカッパを着る。11:20聖平。小屋は改築中のようだ。小屋には寄らず5分休憩して歩く。

聖平付近しか降っていないようだ。12:07地面も乾いているので腰を下ろしてカッパを脱ぐ。弁当の残りをいただく。うまい。20分ほど休憩。

上河内岳に向かって黙々と歩く。途中で5分休憩しジミーにもらった「チョコビスケット」を食べる。元気が出る。ジミー、ありがとう!

13:56上河内岳到着。誰も登ってこない。二百名山に入っているだけあってすばらしい。何がって、雷鳥がたくさんいる。登りにも下りにも見た。Dscf0346                  

Dscf0347 Dscf0348

Dscf0349

さて、あとは下るだけ。1時間30分の予定。15:30には着くかな。

ところが下り始めるやいなや雷が鳴り出す。遠くの方だが気味が悪い。走る。雨も落ちてきて今日2回目のカッパ。走りやすい道だ。登りも勢いで走る。

小屋に着く15分前くらいでおばちゃん二人を抜かした。抜かすときに後ろの丸っこいおばちゃん「びっくりしたー」私「クマじゃないですよー」おばちゃん「私たちの後ろにはもう誰もいないと思ったんだもん」というおばちゃんはちょっとクマに似ていた。Dscf0350

小屋が見えた。Dscf0351 15:00茶臼小屋到着。10時間の行動時間だった。

一泊二食と弁当で8200円。ここは井川山岳会の経営。下段の左奥の区画を当てられる。ここは毛布なしでシュラフのみ。ゴザの下にマットが敷いてある。

そのうち向かいの区画に先ほどのおばちゃん二人組が到着。疲労しているようだが、口は回る。「さっきは乙女二人を置いてサッサと抜かして行っちゃったわねー」「着替えたいんだけどそういうところはないわねー」隣の男性「どこかに行ってましょうか?」「そういうわけには行きません」そっちの上にあがって着替えます。見られてもかまわないんだけど、見たくないでしょうからね」と言ってハシゴを登っていく。どちらにしてもパワーあふれるおばちゃんだ。

ビールをちびちび飲んでいたらおばちゃんたちがチーズやらソーセージやら茎わかめなどくれる。「お返しするものがないから」と言うと「軽くしたいからお願いだからもらって」と隣の男性にもあげている。隣の男性(佐藤さん)はお返しにチョコを配っている。自分にもチョコが回ってきた。もらうばかりで申し訳ありません。おばちゃん、クマに似てるなんて思って申し訳ありません。今では天使に見えます。

そう言えばジミーがいない。光小屋まで行っちゃったのかなー。

ところがです。

ビックリする人がいました。

岩崎元郎先生がいました。9人グループで来てました。先ほどのおばちゃんではなく別グループのおばちゃん(ピンクポロシャツ)が「先生と一緒に撮ってあげるわよ!カメラ持って早く、早く!」というので佐藤さんともども三人で撮ってもらった。Dscf0353

←左から岩崎先生、私、佐藤さん

撮影後、「先生握手してください!」あつかましくも握手してもらった。先生、お疲れのところ本当にありがとうございました。

クマちゃんおばちゃんは五日市の人。我が家から近い。一緒のおばちゃんは小平の人。二人ともどこかですれ違ったことがありそうな人たちだ。佐藤さんは狛江の人。

やがてこちら側に、今日光岳を往復してきた甲府の男性。むこう側に千枚・百間洞で一緒だった兄さんが入った。さすがにここまで来るとかなりの山好きしかいませんなー。

5:00夕食。なんとビンチョウの刺身だ。こんな山の上で刺身とは!ゆっくり飲んでいいならそうしたいくらいだ。ゴーヤのピリ辛炒め。そうめん。味噌汁でなくて野菜のスープ。お茶がうまい。なんたって「井川」だもんね。ゼリーがついていたが、これは明日の食料にまわす。岩崎先生も一番奥で食事されていた。

ビール一本日本酒一本を食前に飲んだが、食後に「もう一本だけお酒飲んで寝ます。」と言ってクマちゃんおばちゃんを見たら「自分に対する言い訳に聞こえたわよ」だって。

すわろうとしたら「岩崎先生が歌を歌うっておっしゃてるわよ」声の主はピンクポロおばちゃんだろう。食堂にワンカップを持って下りてみた。先生は先ほど食べておられた席にすわっておられた。山の歌を4、5曲歌われたろうか。Dscf0354

歌のあとは「サイン会」のようになり、ピンクポロおばちゃん(以下、先輩と呼ぶ)は自分の着ているポロシャツにサインをもらっていた。先輩は平塚から来たそうだ。藤沢の山岳会に所属しているそうだ。何で知ってるかと言うと全部大きな声で岩崎先生にきいてもらっていたから。明日は自分と同じく光岳ピストンだそうだ。65歳だそうだ。なんで分かるかと言うと「来なくてもいいのに介護保険が来ちゃったのよ」って先生にきいてもらっていたから。

今日の泊りは25人くらいか。すいている。上の段は使っていない。

小屋から星空が見える。雷光も見える。いい眺めだ。今日はよく歩いた。

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コメント

誰もコメントしてないね、どうしたんだろう?
この日ははじめて見るTシャツがよく似合っていたね。
たけぱぱの人物描写が実にうまい。顔が見えないけど何となくイメージが浮かんでくるよ(さすが文系)。
しかし、ジミーってどんな人なんだろう?

投稿: H隊員 | 2006年8月31日 (木) 22時02分

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