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2006年9月 4日 (月)

北海道遠征第一日目

2006年8月25日(金)3:30起床。

コンビニでおにぎりとお茶を買い、青梅発の始発電車に乗り込む。4:35発。

飛行機は羽田発7:45であるから、少し早いんじゃないかと思われるかもしれないが、次の5:01発だと今度はかなりタイトスケジュールになってしまうのである。H隊員は睡眠不足と昨日の生中二杯で少し頭痛がするそうだ。どうぞ電車で寝てください。H隊員は運転があるからねー。私は運転が出来ないのでナビ&居眠り係であります。

青梅線を立川で南武線に乗り換え川崎まで。京急川崎まで少し歩いてホームに上がるとちょうど羽田空港行きが来ます。羽田には6:20頃着。

まずはチェックインしてザックを預けたい。自動チェックイン機に向かい操作を始めたが「自動チェックイン機ではチェックインできません。カウンターにお越しください」と表示が出る。JALのお姉さんにきいてみる。「北海道行きですね。55番のカウンターでお願いいたします。お預けのお荷物は57番のカウンターでお願いいたします」と素早い返事。55番カウンターに行く。「バースデイ割引ですね。お誕生日がわかる身分証明書お持ちでしょうか?」そうだー、21日がH隊員の誕生日だった。今回は私もその恩恵に預かり、12000円で北海道に行けるのだった。H隊員の免許証を見せて、無事チェックイン終了。大きなザックは預け、身軽になった。

21日は南アルプスを歩いてたなー。今年はお祝いメールするの忘れちゃったなー。じゃあ、幌尻の山頂でH隊員の誕生日祝いしよう!

「山頂でお祝い」で思いだしたが、今をさかのぼる事26年前、槍の頂上でH隊員の誕生日を祝った事があったっけなー。26年なんてあっという間だなー。

さて身軽になったところでゴールドカード会員無料のラウンジへ。クロワッサン2個。アイスコーヒーとコーラ。このへんにしておかないと機内で何も飲み食いできなくなる。

7:20腰を上げ、セキュリティチェック。16番搭乗口に着くと同時に搭乗開始。

今日はクラスJ、一番前の席だ。羽田空港はいつも混んでいる。滑走路手前でいつも離陸の順番を待つ。今日も10分離陸が遅れた。それにしても今日はいい天気だ。左の窓から那須、猪苗代湖、磐梯などがきれいに見える。

機内では飲み物のサービスが始まる。私はスープかコーヒーを頼む事が多いが、今日もスープを頼み、あつかましくもおかわりをしてしたった。クッキーのサービスはクラスJだけだろう。十和田湖、八甲田、下北半島も見える。飛行機から見ると本州から北海道なんて近いもんだ。函館、駒ケ岳、後方羊蹄山も見えてきた。樽前の溶岩ドームが見えると新千歳空港はすぐだ。ちなみに私は9才まで樽前山を朝夕眺めて育った。苫小牧生まれである。駒苫が早実に負けて悔しいんである。

10分ほど遅れて新千歳空港に到着。北海道は空の色が違う。空の色を見て「北海道に来た」事を実感する。

預けたザックを受け取り、まずはレンタカーのカウンターへ。レンタカー会社のバスに乗り、空港から7、8分の営業所へ。営業所のカウンターで一通りの説明を受け、支払いを済ませてレンタカーに乗り込む。カーナビ搭載だが使い方がよくわからない。H隊員が窓を開けてレンタカー会社のお兄さんを呼び止めて使い方を教わる。

最初に苫小牧で食料とガスを買わなければならないのだがナビの行き先に「平取町役場」と入れて、さあ出発だ。早いこと買い物を済ませて登山口に行かないと明るいうちに幌尻山荘に着けなくなる。とにかく苫小牧市街に向かう。市街に入る手前に巨大な「イオン」のショッピングセンターが。デカイ!とにかくデカイ!デカイので商品がたくさんある。5食分の食料、酒、つまみ、お茶のペットボトル。少し時間がかかった。次にスポーツ用品店へ。ショッピングセンターの端の方にあるので車で移動する。ガスを買って、さあ登山口に向けてまっしぐら!

日高自動車道に入るまでの道に片側四車線のところがあり、H隊員が「さすがは北海道!」と感心していた。 日高自動車道は富川までしか完成していない。それだからか、高速道路なのにタダだった。それにもH隊員は感心していた。

行く手左前方に日高山脈の長い長い連なりが見える。どれが幌尻か特定出来ないが、一番高く見えるのが幌尻だろうと勝手に見当をつける。

富川から国道237号に入る。平取(ビラトリ)町内に入り「二風谷」(ニブタニ)の文字があちこちに。アイヌ民族で初の国会議員になった萱野茂さんの部落である。萱野さんは残念ながら今年5月6日に亡くなった。萱野さんの怨念ただよう二風谷ダムと二風谷湖を左に見て、車は荷負(ニオイ)の部落に入る。

ガイドブックでは振内(フレナイ)を過ぎたあたりに「幌尻岳入口」の大きな看板があることになっており、ナビ役の私もさっきからそう言っているのであるが、H隊員はなぜか「交番に寄って道を訊いて行こう」と言うのでそうする事に。

自分としては「まだ振内は先だから、なんで交番寄るのかなー」と思いつつも「道路」の事に関しては全くオンチなのでH隊員に従う。国道237号をこのまま行ったら富良野に出ることさえ先ほどH隊員に聞いて知ったくらいの道路オンチですからね。北海道に18年も住んでいたのにね。JR関係は詳しいけどね。

それはそうと、荷負交番で道を尋ねる。すると、

「幌尻岳に行く道ね。まだ通れないよ」

ゲゲッ!何ィ!18日(ちょうど一週間前)に「平取山岳会」に電話して予約の確認をした時には何も言ってなかったし、家にも何も連絡入ってないし、どーなってんの???

するとおまわりさん「18日に台風の影響で大雨降ってさ、この道は通れないんだわ。」(地図を指しながら)

私「でも予約して金も払ってるのに行けないんだったら電話くらい来ますよねー」

おまわりさん「行くんだったら、こっちの道だね。(地図を指でたどりながら)貫気別(ヌキベツ)に行って豊糠(トヨヌカ)に出てこの道に行けば行けますね」

なんだ、行けるのかい!私の質問には答えないで律儀に道を教えてくれるおまわりさん。話が早いのでこういう人は好きである。話し始める前に「あのさぁーあ」って言うやつは大嫌いである。

お礼を言って車に戻る。不安になったのかH隊員「ちょっと小屋に電話してみようよ」私「小屋には電話ないよ。山岳会に電話してみる」

電話には誰も出ない。午前中だけの電話受付だったような気もする。

H隊員「オレの本には幌尻山荘の電話番号書いてあるよ。電話してみよう」電話がつながったようだ。役場の人と話しているようだ。電話終わって「『明日復旧するって聞いてます』と言う返事だった。それが『山に登れる』って言うことなのか『道路が通れる』ってことなのかハッキリしない」

ならば行けるところまで行ってみよう。「明日復旧」って言うのなら行けるところまで行って車で仮眠でもいいし、街に戻って安い民宿に泊まって朝早く出りゃいいじゃん。

てなわけでおまわりさんに教えてもらった道を進む。大雨の影響で2箇所ほど工事している所があった。

一箇所目でH隊員が状況を訊く「団体のバスが入って行ったよ。行きは人を乗せて帰りはカラで通って行ったから登れるんじゃないのー」二箇所目「全然わからない」

豊糠の学校のあたりでちょっと迷ったが概ねOK牧場で「幌尻岳入口」の看板にたどり着いた。行け、行け。行けるところまで行け!GO、GO、ゴーズオン!

そしてレンタカーは腹をこすりながら山道を進む。腹をこする度にH隊員「ウォウー!」「ウギェー!」と雄叫びをあげる。皇海山の「栗原川林道」を思い出す。

14:15頃「仮ゲート」到着。車はここまでしか入れない。ジャンボタクシーが2台停まっており、運ちゃんも二人下山の団体を待っているようだ。

我々「登ってますか?」運「大丈夫ですよ。登ってますよ」「水はどうなんですかね?」「大丈夫だよ」

登れる、登れる。GO,GO,ゴーズ、オン!

運「早く出て、明るいうちに小屋に入ったほうがいいよ」「何時頃まで明るいですかねえ?」

運「この天気(晴れ)だから、7時ころまでは明るいけど、早く行くに越した事はないよ」

ここから3時間半を予定している。なんとか午後6時ころまでに着くだろう。駐車場には他に7~8台停まっていたろうか。なんだ、けっこう入ってんじゃん。問題ナシオちゃんじゃん。

食料をザックに詰め、渡渉用のズックも一番上に詰め、靴紐を締め、用を足し、14:33仮ゲートを出発。Dscf0433

←ほぼ、こんな感じで歩き出す。渡渉時は山靴がズックに換わる。(下山時に撮影)

仮ゲートのすぐ向うでも復旧工事をやっている。途中の道でも「これ直したばかりだなー」という所が数箇所あった。

Dscf0399 ←歩き出してすぐ北キツネのお出迎え。「幌尻へようこそ」と言っているようだ。私にはわかる。

15:02本ゲート到着。Dscf0431

←H隊員&本ゲート(下山時に撮影)

名もない見事な滝が3箇所ほど見られた。Dscf0403

まあ、フツーのペースで歩く。15:34小休止。Dscf0401 ここまで3パーティとすれ違った。みな口々に「朝より水は少ないよ」と言っていた。

Dscf0402

Dscf0430_1 ←16:21取水口着。(下山時撮影)

あれ、ここまで1時間半もかかってるぞ。そうか、仮ゲートから本ゲートまでの30分が計算に入ってないや。「H隊員、ごめん。でも6時半までには着くだろう」H隊員「OK牧場!」H隊員は栃木県の人である。

小休止。ここから川沿いである。山道である。少し道に迷い、H隊員などは靴を履き替えて渡渉している。私も靴を履き替えたが、H隊員も渡渉したはいいが向こうに道はなさそうだ。本には「額平川の右岸をしばらく歩き」となっている。渡渉はまだ早すぎる。

何のことはなく、よく左を見たら赤テープがあり、そちらに道があった。私だけ元の山靴に履き直す。15分ほど歩き、今度は川の向うに赤テープがある。私だけまた靴を履き直して、いよいよ渡渉開始。

水が冷たい。最初は恐る恐るだったが短パンも濡れるほど水につかり、もうジャブジャブ歩く。が、油断は禁物。流れの速いところで片方の足を上げた瞬間、上げた方の足が流れに持っていかれそうになった。H隊員から「危ない!」の声がかかる。

かろうじて持ちこたえて転倒はまぬがれた。こんな事もあろうかと、転んでもいいようにザックの中身はすべてビニール袋にグルグル巻きにしてある。もちろんカメラも。したがって本日のハイライトシーンであるはずの渡渉中の写真はない。もしあるとしたらH隊員のカメラの方か。H隊員、あったら送ってね。

それからは慎重に、杖も使えるだけ使い、H隊員がどんなに先に行こうとも慎重に渡ることにした。浅いところよりも、「濡れてもいいから流れのゆるいところ」を選んで渡るようにした。疲れはないが、緊張の連続だ。

一度休憩した。ズックのなかは石ころだらけだ。短パンも下着も濡れている。寒くはない。いい天気だ。

熊スズまた忘れた。H隊員は小さなスズをつけている。熊よけに今日は「横井庄一」さんをお呼びした。「ヨッコイショウイチ!」もっぱらお呼びしたのは私である。

そんな感じで渡渉を重ねること23回(かなり怪しいが、一応数えながら歩いた)。H隊員はスペシャル渡渉があったので25回か。

少しうす暗くなってきて18:21幌尻山荘到着。灯りが点いている。何パーティか小屋の前で夕食&酒盛り中。

H隊員土足のまま小屋に入ろうとする。私「あーあ、足を拭くやつだよ、これ」入り口にあったタオルを靴のまま踏んづけて、その次に裏返して誤魔化した。H隊員「人が寝てる」そりゃ、寝てるさ、山小屋だもん。以降(カッコ)の中は私の心の中と思ってください。

H隊員「隊長(私のことですね)、ちょっと見てきて。頼む。」「ハイ、行ってくるよ」

1階はさらっと人が寝ている感じ。左側に階段がある。登ってみる。2階もほぼ同じだが、2階の方がややスペースがあるかな。1階の奥の方に「管理人室」の札がかかったドアがあった。(ここかな?)ドアのすぐ前に寝ている人と目が合った。目が「ウン、ウン、ここだよ」と言っている。ノックしてみる。ドアを開ける。濛々たるタバコのけむり。3~4人はいたろうか。管理人とガイドさんたちだろうな。ヒゲとメガネの短パン姿の管理人がこちらに出てきた。

私「あのー、今着いたんですが」

管理人「今日は登って来れないことになってるんですけど。台風の増水のあとで」

(そんなら、なんでこんなに人がいるんだよ!)

管「何時に駐車場を出てきましたか?」

私「14:30です」

管「もう、あとは来ませんか?」

私「来ないと思います」

管「これに書いてください」と言って、宿帳を渡されたので記入する。お金をとろうとするので、

私「18日に、二人二泊分、4千円振り込みました」

管「なら、控えを見せてください」

私「18日に予約の確認の電話を入れて『今日、振り込みます』って言ったときにはそんな事言ってませんでしたよ」(ちゃんと振り込んでんだよ!予約してから来いって言うんなら予約が入ってるか、振り込まれてるか、そっちで確認しろよ!)

管「言ってるはずだけどねー。2階のあいてるところを使って。今日はすいてるから」

(すいてるならグダグダ言うんじゃねェーーーーーーーーっ!)

まあ、管理人さんも「もう誰も来ないだろう」と思ってガイドさんたちと一杯やっているところへうす暗くなって我々が到着したので、そんな応対になったのだろう。

小屋の外で待っていたH隊員を「2階を使えってさ」と呼び入れて、2階のスペースを確保。もう誰も来ないだろうからあいてるスペース使い放題。

靴や濡れた短パンを干してジャージに着替え、小屋前で夕食&一杯。今日の夕食はレトルト牛丼&パックご飯。お湯を沸かして、まず「お疲れさん!」の一杯。H隊員はビール、私は焼酎。沢庵と菓子をボリボリやりながらお湯の沸くのを待つ。その間何度も空を見上げる。

牛丼うまい。山で口にするものは何でもうまい。みそ汁もある。「ゆうげ」。

19:15頃管理人さんが出てくる。「最後に来た二人だね」(そうです。私らが最後に来た二人でございます)「ヘッドランプ持ってるね。消灯しても大丈夫だね?」

私「大丈夫です」

管「ゴミとかここに置いとかないでね」

(オイラをなめるな!クマのエサにはしないっすよーーー!)まあ、中には「そういう奴」がいるんだろうなー。そういう奴こそ(クマのエサになってしまえ!)。

今日は到着が遅かったので(自分でも認めてる)、早めに切り上げて2階に戻る。H隊員は歯も磨かずにご就寝。私はヘッドランプを点け、もう一杯やりながらメモの仕上げとモブログ下書き。窓が開いているようだが全く寒くない。歯を磨いて21時頃眠りに就く。

寝る前にもう一度、星を見る。沢音が心地よい。明日も間違いなく晴天なり。

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コメント

北海道1日目の作文ご苦労さんでした。南アルプスが面白いから人気ランキングを上げる為に わざと じらしましたね?なかなか北海道の作文書かなかったもんね(^^)またジュニアに今度は温泉の作文でも書かせてよ!俺はジュニアの作文の方が面白いんですけど・・・(^^)

投稿: オヤジ! | 2006年9月 4日 (月) 08時28分

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