鳥海・平ヶ岳お流れの記
10月3日~5日で笠ヶ岳に行ってまいりました。その山行レポは次回じっくり書くことにして、「鳥海・平ヶ岳お流れの記」を!
笠ヶ岳を登り95座。残り5座となったところで、鳥海・平ヶ岳に登るべく2006年10月6日夜から行動開始いたしました。
6日、17時頃家を出たのですが電車に乗っていると会社から電話が携帯にかかってきたようで、途中下車して会社に電話すると「A社に16日から出向です」
あらら。
そんな出だしで始まりましたが、今回の日程は車を運転するH隊員にお任せいたしました。計画は6日夜車にて鳥海の登山口まで移動。車中にて仮眠。7日夜明けとともに出発し、鳥海登山ののち銀山平まで移動。「伝之助小屋」に宿泊し、小屋のバスにて中ノ岐の登山口まで移動。平ヶ岳に登山。「伝之助小屋」から車にて沼田あたりまで移動して解散。
となるはずでした。が、しかし・・・
低気圧が東北太平洋側をゆっくりと北上中。東北地方、北陸地方は大雨の予報。
6日、20時45分頃、両毛線のとある小駅でH隊員と落ち合いまして、雨ですのでまずH隊員の車に入れてもらうなり、私から
「鳥海はやめっぺ!この雨じゃ元気でないよ!」
H隊員「家族にも『この天気でも行くのか?』って言われたよ!」
そりゃそうでしょう。ということでその夜は急遽H隊員のお宅にお邪魔することになりました。さぞかしご迷惑だったことでしょう。この場をお借りして
奥様、大変お世話になりました。ペコリ。
翌日は関東地方は天気回復しましたが、東北北陸はやはり大雨の予報。8日の回復を期待してH隊員号いざ出発!
7日10時少し前に栃木県佐野市を出発。助手席の私、早くも眠いので、
「H隊員、コンビニ寄ってくれ。飲み物仕入れよう!」コーヒーを飲みながら助手席で眠さをこらえておりました。幌尻の稜線付近で私が歌っていた「涙そうそう」が車内に流れています。
H隊員「隊長に影響されてCD借りてきちゃったよー」私もこの歌を聴くと、8月の山行(千枚小屋と幌尻)を思い出します。
お昼も近づいて、栃木と福島の県境も近づいて、「横川道の駅」でコンビニ弁当の昼食。関東地方もここまで来ると雨です。
福島県に入り、会津高原からR352に入ります。H隊員が一度来たことのあるという「湯の花温泉」に寄っていくことになりました。
「湯端の湯」志納金方式「で200円払ってややぬるめの湯につかりました。3人ほど先客がいました。きのこ取りに来たそうです。昨日はテント泊で今日は湯の花の民宿に泊まるそうです。「本当は隣の木賊温泉に行きたかったんだけど、さいたまの人たちでいっぱいなんだって!」とのことでした。
「天神湯」ものぞいて見ました。こちらは完全に混浴です。先ほどの「湯端の湯」は男女別れていましたから女性は湯端の方が入りやすいでしょう。
「天神湯」に足だけつけてR352に戻ります。雨は強くなり、運転も大変になってきたようです。桧枝岐を過ぎたあたりでH隊員はワゴン車後部で昼寝。その間、車の屋根に当たる雨の音を聞いて待っていました。
銀山湖付近に来ると豪雨です。クネクネ道で道幅も狭いので運転は大変そうです。
17:20、銀山平の「伝之助小屋」に到着。我々の到着が最後だったようですぐ夕食です。食堂に案内され、ビールを飲みながら夕食です。
小屋の主、二代目伝之助の佐藤さんが食事の説明と明日の平ケ岳登山の説明をしてくれます。食事は山菜中心でマスの刺身が出ました。明日は小屋のバスで中ノ岐の登山口まで入る予定です。4時出発とのこと。
R352をへだてた「離れ」に佐藤さんの息子さんに案内され、2階の階段すぐ脇の部屋に荷物を置きまして、また本館に戻り風呂へ。風情には欠けますがいわゆる「源泉掛け流し」です。お湯がザーザーあふれています。もったいないくらいです。
ここには30人くらい泊まっているようで札幌から来てる人たちもいました。今日、雨の中を平ケ岳に登ったそうです。
H隊員8時少し過ぎに就寝。運転お疲れさんです。
私も9時頃寝ました。
がっ、11時半頃目が覚めてしまいました。
ものすごい雨と風の音です。このままだったら明日の登山は無理!結局3時半まで眠れず、セットしておいた目覚ましが鳴りました。
私「今日も無理だね」
H「4時まで待ってみよう」
4時10分前に離れの玄関に下りてみると弁当と一緒に「出発は1時間遅れの5時にさせてください」という書置きがあった。
布団にもぐり、5時と天候の回復を待つ。
4時45分、ノックの音。佐藤さん
「登山口まで行くだけ行ってみるという方が一組だけいらっしゃいますが、あとの方は皆取りやめになさいました」
「私たちもやめにします」佐藤さん「その方がいいと思います」H隊員「ちなみに雨飾の方もダメですかね?」
「ダメです。福島の方はいいですよ。尾瀬の方はいいです」
ということで今回の旅は登山はまったく無し。温泉とドライブ旅行でしたな。
精算をすませ、小屋を出たのは7時少し前。車内でおにぎり弁当を食べR352を小出方面へ。6月に魚沼駒に登ったときに車で来るはずだった枝折峠は豪雨でしたが7~8台車が停まっており、
私「魚沼駒に来たとき、本当はここまで車で来るはずだったんだよなー」
H「そっか!なーんか枝折峠ってきいたことあるなーって思ってたんだよなー」
相変わらずいい味出してるH隊員である。
関越トンネルをぬけてもしばらくは雨だったが、沼田まで来ると青空。
宿代ガソリン代その他を精算して、9:25頃、沼田駅前でH隊員と別れる。
時間もたっぷりあるので各駅停車で高崎まで。八高線のちょうどいいのがなくて高崎線で大宮まで。埼京線で武蔵浦和へ。ノドも乾いていたので回転寿司で、祝杯ではないが生ビール。
そして武蔵野線、中央線、青梅線と乗り継いで家には15時少し前に到着しました。
H隊員運転お疲れ様。突然お邪魔してしまい、申し訳なし。登山は出来なかったが楽しかったです。また山に連れてってくださいね!
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コメント
こんな時もあるよ。勇気ある撤退だからね(ヤケクソ?)。
雨で撤退したのは「巻機山」以来だね。
しかし、本当に「雨男」なんだから・・・
申し訳ない。関東が晴れていたから大丈夫かと思っていたのに、甘かったね。。。
また次の機会に再チャレンジしよう!
投稿: H隊員 | 2006年10月10日 (火) 21時51分
あとから考えると色々と、転進や全くの中止という可能性もあったわけだが、いまさらそんなことを言っても仕方のない話だよね。
命があっただけもうけものだよ。山には登れなかったが深Qの色紙を見たり、温泉に入ったり、銀山湖を航行する船を見たり、楽しかったよ。
これもすべてH隊員のおかげだよ。運転は出来ないが、これに懲りずにまた付き合ってください。
よろしくお願いします。
投稿: たけぱぱ | 2006年10月10日 (火) 22時46分