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2006年12月20日 (水)

2004年12月 屋久島にて。PART6

2004年12月5日(日)、6日目の朝を屋久島YHにて迎える。

今日は島抜けする日である。楽しかった旅も今日で終わり。

昨日とはうって変わって、晴天である。台風なんてどこへ行ったやら。

朝食の席で、三枝氏「もう一度滝を見に行きませんか?」

ということで、再び「滝ツアー」となる。

今日、島抜けするのは私・三枝氏・田中さんの3名。

三枝氏はJRの社員で金曜を休みにしてもらい、三連休で屋久島に来ている。大きなカメラと三脚を持ってきており、やはり滝の写真を撮りたい様子。初日はレンタカーで白谷に行き、メガネをなくしたそうだ。

田中さんは小学校の先生で三枝氏同様、金曜休みをとり三連休で来たそうだ。北海道や沖縄離島など、相当あちこちに出没している人らしい。やはりレンタカーで行動している。

田中さんは「滝はもういい」というので、「滝ツアー」へ行くのは三枝号に乗ったT子さんと私・三枝氏、自分のバイクで三枝号のあとをついてくる花田氏の4名である。

三枝号は空港で返さねばならないので、T子さんは花田バイクでYHに戻るという作戦である。

毎日お世話になる島一周の道路を三枝号が快調に飛ばす。

そのあとを花田氏のバイクがついて来る。黒の皮ジャンに黒の皮パンツが決まっている。

まずは大川の滝に向かうのだが、途中で福井君のカブを追い抜いた。そういえば福井君はカブで島一周すると言っていた。花田氏の立派なバイクに比べ、カブはやはりスピードも出ないしなんだかフラフラ走っている。

しかし、なぜだかシブイぜ、福井!かっこいいぜ、福井!これで福井から来たんだな。

大川の滝に4人が先着したが、じきに福井君もやってきた。

大川の滝は昨日より水量が多い。5人で記念撮影。Dscf0540_1

大川の滝で福井君と別れる。福井君は西部林道へカブで行くんだな。

花田氏の発案で「中間のガジュマル」に寄る。Dscf0541_1

NHKの朝ドラ「まんてん」のロケに使われたところで、TIMのゴルゴが経営する「トロピカルパーク」の入口としてドラマでは登場していた。

私「へー、そういえばそんなシーンが何回かあったなー。帰ったら『もののけ姫』見なきゃだけど、『まんてん』も見たいなー」

Dscf0542_1 ←竜神の滝

Dscf0543_1 ←千尋(センピロ)の滝

Dscf0544_1

←トローキの滝。空の青さに注目。

昨日同様、3つの滝を回ったわけだが「千尋の滝」には度肝を抜かれた。

昨日は霧で何も見えず、轟々と滝の音だけがとどろいていただけだったが、滝に向かって左手前の一枚岩のスケールの大きさ!

写真で見て知ってはいたがこれは実物を見なければ分からない大きさだ。

トローキの滝の駐車場のところに物産館(お土産屋さん)があり、花田氏は家へポンカンを送っていた。私は島で生産された緑茶をお土産に買う。

そろそろメシの時間だ。

田中さん情報の「空港のちょっと先、歩いても空港に戻ってこれる」という店を探すがなかなか見つからない。

空港は島の東側にあり、なにやらこのあたり風が強い。空は青い。

空港近くのガソリンスタンドで花田氏がきいてくれて見つけた店は、プレハブで先ほどからその前を通っていたところだった。店の名は「イルマーレ」。

だが今日は地区のお祭りで、お休みだった。

先ほどから「イルマーレ」の場所をきくためにT子さんと田中さんが携帯で連絡をとっていた。お互いに空港近くにいたようで、「イルマーレ」付近で合流。

田中さんは空港に行っていたようだ。

田「午前中の便は飛んだけど、午後の便はヤバイらしいわよ。私、キャンセル待ちおさえといたのよ」

屋久島から鹿児島へはこの時、一日6便飛んでいた。私が持っているのは第5便の16:30屋久島発のチケットである。

まだまだ時間はあるし、台風そのものははるかかなたに行ってしまったので「16:30までにはなんとかなるさ」てな感じである。

お昼は空港の食堂で食べる。男三人はカレー。T子さんはカレーうどん。田中さんは食堂の外でパンを食べてから食堂に静かに入ってきた。

13:30発の便は欠航のアナウンス。

田「天気予報でヤバイと思ったのよ。一番でキャンセル待ち取ったのよー」

確かに1番のキャンセル待ちカード(航空チケットと同じサイズ、黄色いヤツ)を持っている。「カテゴリーA」の1番。

ん、「カテゴリーA」ってなんじゃ?

田中さんの様子を見て三枝氏もキャンセル待ちをしに行った。

戻ってくると手には「カテゴリーA」の2番のキャンセル待ちカード。

オイラはどうしたらいんだろう?

二人ともかなりの旅キチで、持っているカードが「JALグローバルクラブカード」。オイラもマイレージカードやJALカードは持っているものの、そんなカードは知らなかった。そのカードがあるとキャンセル待ちの優先権があるのだそうだ。

ということは1番と2番だから、飛行機が飛びさえすれば多分乗れるということである。

田「たけぱぱさんもキャンセル待ちしておいた方がいいんじゃない?」

私「飛ぶときは飛ぶし、飛ばないときは飛ばない。飛ばなかったらまたみんなで三岳飲みましょう!」

14:30、山道具を宮之浦に返しに行くT子さんと花田氏がバイクで去って行く。三人で見送る。サヨナラー。

15:15屋久島発の便も欠航のアナウンス。にわかにあせる。

ここで自分もキャンセル待ちをする。カテゴリーBの110番。

110番て!飛行機72人乗りですじょー!

田「なんで飛行機にはつり革ついてないんだろうねー」

私「家畜扱いでいいから乗せて欲しいですね」

15:55屋久島発の便も欠航のアナウンス。かなり覚悟が出来てくる。

田「一緒に東京に帰りましょうねー」

私「一緒にYHに帰りましょうねー」

乗るハズだった16:30発も欠航。99%あきらめる。「明日欠勤」のメールを同僚に打つ。「O.K.」の返信をもらい、なんだか一気にうれしくなってくる。

「もう一晩、この島にいることが出来る」

ここで屋久島空港の様子を簡単に述べておくと、地方のJRの駅を想像していただければいいかと思う。

都会に戻ってゆく青年と見送る父・母。

孫の顔を見せに来た若い母親とジジババ。

観光客はアウトドアファッションが半分以上。

自分は、北海道の富良野駅や新得駅を思い起こした。

16:00頃、空港に福井君が現れる。

福「16:30頃の飛行機って言ってたから寄ってみました」

福井、オマエはかっこよすぎるぜ。ちょっと泣きそうだぜ。

飛ぶと思ったか、飛ばないと思ったか福井君はカブで去っていった。

最終便は17:55屋久島発。16:55鹿児島発の機材を使うので16:50頃には飛ぶのか飛ばないのか分かる。

16:30頃、YHヘルパーのほっしー君が現れる。東京から屋久島に遊びに来た彼女を空港に見送りにきたようだ。

ほっしー君、空港カウンターで何やら情報を仕入れている。

ほ「最終便、条件付きで飛ぶそうです」

条件付きということは、「鹿児島を飛び立つが鹿児島に戻ることもある」ということである。が、まわりのみなさんはホッとした様子で身支度を始めている。

これで一人取り残されかぁ・・・

そのうち、キャンセル待ちの呼び出しが始まった。

「カテゴリーAの2番まで」

「カテゴリーBの34から50番まで」

「60番まで」

「70番まで」

「80番まで」

「85番まで」

「90番まで」

「92番まで」終わった。

「キャンセル待ちは以上で終了です。明日以降への搭乗変更手続きをただいまから承ります」

三枝氏「たけぱぱさん、申し訳ないですね。一緒に帰りたかったですね」

田中さん「飛行機につり革あればいいのにねー。20分くらいで着いちゃうから立ってても全然いけるのにねー」

二人と握手して別れる。

空港カウンターで明日の飛行機に搭乗変更の手続き。

同僚・上司・屋久島YHに電話。

電話しているうちに鹿児島から飛行機が到着したようだ。

女性の乗客「もう、揺れて揺れて死ぬかと思ったー」

離陸より、着陸の方が難しいわけで、ここから飛んでいくのはそう問題ないだろう。

三本の電話をほっしー君が待っていてくれた。

ほっしー号でYHへ戻る。いろいろ話してくれたが一番覚えているのは、

ほ「オレはいつかYHをぶっ建てる夢がある」

と語ってくれたことだった。是非旅人をあたたかくもてなしてくれ、ほっしー!

19:00少し前にYHに到着。

Pさん「昨日までと同じ部屋がいいだろう。連泊料金でいいよ」

飛行機が飛ばなかった影響で到着のキャンセルが出たらしく夕食にありつけた。

荷物を205号室「モッチョム岳」に放り込み、食堂に行って見ると花田氏と今日来たダイバー女性三人組み計4名がいた。

花「やぁ、お帰りなさい!」

私「ただいま帰りました!」

これが正統YHのあいさつである。

ここに姿は見えないが、「T子さんと福井君もYHにいるよ」と、花田氏。

メシのあと、部屋でザックから荷物を出していたらノックの音、

「お帰りなさい!」ニコッ。

この旅で最も印象に残っている出来事である。

ヒノキ風呂にザブンとつかる。まさかこんなにすぐにまたこの風呂につかることになろうとは・・・

そのあと、誰いうともなく談話室に4人が集まる。

今日の出来事を語り合う。一番しゃべったのは私かもしれない。

4人でいろんな話をした。Tさん・花田氏はバイクで西部林道を回ってきたそうだ。

映画の話

「たけぱぱさん、『カサブランカ』好きですか?」

私「イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガードの?大好きですよ!バーグマンといえば『誰がために鐘は鳴る』のラストシーンで何度泣いたことか」

T「やっぱりね。そうだと思った」

そこにトイレから花田氏が帰ってきて

T「カサブランカ好きですか?」

花「そんな昔のことは覚えていない。そんな先のことは分からない。ってやつね。別にぃ」

T「そうだと思った」

花・私「何できくの」

T「いやー好きかなーって思って・・・ウフフ

謎の微笑みとはこのことである。

私「ビルマの竪琴も泣いた」

T「私、ビルマの竪琴を習ったことがあるんですよ。札幌にすごい先生がいて」

T子ちゃん、すごいのは貴女だ!あああっ、そういえばYHで毎朝三味線の音がしてたけど、あれはT子ちゃん?

T「そうです。沖縄で蛇味線買っちゃったんです」

ここにくる前に竹富島の民宿でバイトしてきたそうだ。

何者だ、貴女は?

10時消灯の時間になったので、201号室「宮之浦岳」にて楽しい話の続き。

ちょっと盛り上がりすぎて、隣室のダイバー三人組の部屋から、

「もう少し静かにしてください」

205号室「モッチョム岳」(私の部屋)に場所を移してまた楽しい話の続き。

11時、花田氏の「もう寝ますか」を合図にそれぞれの部屋へ戻る。

自分の部屋で飲んでいたのに写真を一枚も撮らなかったのが、今でも悔やまれる。

あるはずのなかったPART7へ続く・・・

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コメント

mixiの日記へのコメント、ありがとうございました。
百名山は、私たちも夫婦で「制覇」を目標に毎年少しずつですが登山しています。山も川も海も、自然はいいですよね♪時に、厳しいけど。
また山の話題でなにかあったらお話ししましょう!
よろしくお願いします。

投稿: みほ | 2006年12月20日 (水) 18時20分

みほさん、
コメントありがとうございます。
百名山、残りは白山・鳥海・平ヶ岳・塩見の4座です。
来年中には完登の予定です。
2~2日中にPART7をアップしますのでまた見に来てくださいねー。

投稿: たけぱぱ | 2006年12月21日 (木) 09時39分

台風のおかげ?で 一段と楽しい旅になったんじゃ
ないですか?^^
T子さん 素敵な女性ですね~♪
行動力もあって…すごい方です。

健康的に人生を楽しんでるたけぱぱさんも
素敵ですよv

投稿: no.el | 2006年12月21日 (木) 19時56分

no.elさん、
確かに台風のおかげで貴重な経験をしました。
まさか12月に台風が来るとは思っていませんでしたけど・・・
人生を楽しんでるねぇ・・・
そうかもしれません。
皆様の応援のおかげです。
ありがとうございます。

投稿: たけぱぱ | 2006年12月21日 (木) 20時22分

えっっ 楽しんでないのですか…?

じゃなければ (ToT)ゞ スンマセン

投稿: no.el | 2006年12月21日 (木) 22時34分

no.elさん、
余計な心配かけましたね。
楽しんでますって。
さっきのコメント仕事中に書いたので・・・
少しトーンが落ちてたかも!
ゴメンナサイ。
さあ、元気出して行きましょう!
クリスマス・イブにはメール打ちまくりますよ。
メッセも打ちまくりますよ!
PART7もアップしますよ!

投稿: たけぱぱ | 2006年12月21日 (木) 23時23分

たけぱぱさん今日は!毎回楽しく読ませていただいてます。
誰とでもすぐ打ち解けて交流できる天性の気質は屋久島でも遺憾なく発揮されていますね。羨ましい限りです。こういう方は世界中どこへ行っても心配ありませんね。まだまだブログは続くのでしょうか。楽しみです。

投稿: リリーマーレン | 2006年12月23日 (土) 13時48分

mixiの日記のコメントありがとうございました。
屋久島は、私の憧れの島です☆
いつか、必ず、行きます。

私は2年前から日帰り登山を始めた初心者です。
北海道は登山期間が少ないですけど、きれいな山がたくさんありますよね。
夕張岳・暑寒別岳が好きですよ♪

投稿: ぴぴねこ | 2006年12月23日 (土) 19時00分

リリーマーレンさん、
この旅の時は楽しい人ばかりで、私の気質うんぬんより、ラッキーだったということでしょうね。
あと1回、PART7がありますのでお楽しみに!

投稿: たけぱぱ | 2006年12月23日 (土) 20時28分

ぴぴねこさん、
私も北海道出身です。
高校生のときに一番最初に登った百名山が後方羊蹄山でした。
あれからウン十年・・・
暑寒別、いいなー。登りたいなー。
夕張もまだ登ってません。
屋久島、是非行ってくださいねー。私も来年また行こうと思っております。

投稿: たけぱぱ | 2006年12月23日 (土) 20時47分

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