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2008年5月20日 (火)

蛭ヶ岳へ。(18年ぶり)

5月12日(月)、奥多摩三山の一つである御前山に行く企画でした。

平日企画ですので(誰も参加しなければ一人でちゃっちゃと登って奥多摩で「もえぎの湯」にでも入ってヘムロック」のぞいてこようかな~)

くらいを考えていました。

すると、元さんから、

「たけぱぱさん、12日拙者も休みでござる
裏丹沢から檜洞丸周辺のツツジ開花状況を見に行こうと思っています 」

という連絡がありまして、

私「元さん、他に誰もいないからそっち(檜洞丸)にしましょうか」

元「いいですよ。蛭ヶ岳に変更も有りですね」

私「オイラの足で蛭に行けますか」

元「たけぱぱさんの足なら余裕っす」

ってなわけで、蛭ヶ岳に行くことと相成りました。

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2008年5月12日(月)、あまり眠れぬまま朝を迎え、3:50起床。

青梅駅前のコンビニでおにぎりとお茶を買い、始発電車に乗り込む。青梅発4:35。

立川で中央線、八王子で横浜線に乗り換え、5:46橋本駅に到着。

橋本駅の南口で元さん号に拾ってもらう。

丹沢に裏側から入っていくのは初めてである。

学生時代には横浜に、独身時代には川崎に住んでいたので表側は数え切れないほど歩いている。表側から裏側へ抜けるコースも2回歩いた。

今回初の裏側からのアプローチは元さん号あってこその企画である。

元さん号は途中コンビニに寄り、私もシュクリームと牛乳を買い足す。

山が近づくにつれ曇っているのが見てとれ、「今日の眺望は期待できませんねー」と、元さん。

元さんは何度となく丹沢に入っているようなので、今日はついていくだけのおキラク登山である。

車は7時少し前に登山口に到着。すでに1台停まってると思ったが、

元「これは小屋番の車です」

元さんにとっては庭のような丹沢なのである。

靴の紐を締めなおし、7:12に歩行開始。

最初はコンクリートで舗装された林道を歩く。アスファルトでなくてコンクリートなのは「鉄筋が入っていてデコボコになりにくいから」だそうである。これも元さん解説。

山道に入るといきなりの急登である。Dsc01017_35

元「これを登っちゃえばあとはそんなにキツイところはないですよ」

そうは言ってもここがキツイのだが、気温も低くさほど汗もかかずに、東海自然歩道との合流点に着く。

Dsc01018_35

表から(大倉から)塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳→焼山→青野原というコースを学生時代に歩いた事がある。

また、表から蛭までは同じで青根に抜けるコースを18年前に歩いたことがある。

裏丹沢に入るのはそれ以来である。

Dsc01020_35 

←霧の中を歩く。我々以外は誰も歩いていない。Dsc01021_35

←最近、夏の丹沢と言えば「ヒル」というくらい大袈裟に騒がれているが表側は全くいないし、裏や西の方もコースを選んで歩けば大丈夫なので、皆さんおでかけくださいね。

Dsc01022_35

←8:01、青根に抜ける道との合流点。ここからはなだらかな「散歩道」。

Dsc01023_35

←豆桜のピンクが可憐である。

元さんはツツジの開花状況をチェックしながら歩く。このあたりはあと1週間から10日あとが見ごろではないだろうか。

8:41、姫次に到着。ザックを下ろし小休止。

Dsc0102535

←馬酔木がたくさん咲いている。

8:48、姫次を出発。ここからもほとんど人の手の入っていない樹林帯の道を歩く。Dsc01026_35 

←豆桜。

雨ではないのだが、水滴がポタポタ木から落ちてくる。昨日の雨の名残だろう。

Dsc01027_35

←雨にぬれた姿もまた可憐である。Dsc01028_35

←斜面にはコバイケイソウの群落が。もう少し経つと白い花を咲かせる。

9:50、「頂上まであと300m」のところでザックを下ろして小休止。ふと地面をみると雪が残っている。昨日の平地の雨は高いところでは雪だったようである。

ここから頂上まで急登。登山道には階段がつけられているのだが、土が流れて崩れている部分がほとんど。却って歩きにくい。Dsc01029_35

←積もった雪というよりは木についた雪が凍って落ちたようである。

10:05、蛭ヶ岳山頂に到着。Dsc01046_35

←三角点にタッチ。18年ぶり三回目の蛭ヶ岳である。

眺望は全くない。風もあり、寒い。元さん曰く「冬に戻った蛭ヶ岳」だ。

Dsc01030_35

←記念撮影。手はつないでません。

「寒くて頂上にゆっくりはしてられませんね」と言ってる元さんの体の両側をさーっと風が通り過ぎたかと思うと元さんの頭上に富士山が。

私「富士山だ!」

元「ホントだ!」振り返る元さん。

Dsc01040_35 Dsc01041_35

←あわてて撮ったうちの2枚。

それからはさーっと風が通ると見えたり見えなかったり。

しばらく二人並んで富士山の方向を見つめていました。Dsc01035_35 Dsc01037_35 Dsc01038_35

←冬に戻った蛭ヶ岳頂上。Dsc01045_35

10:23、頂上をあとにします。

登りのとDsc01050_35きよりは霧は薄くなってはいました。小屋番のおじさんが犬に引っ張られて下りてきました。交替で下りてきたようです。

←花の名前は?

11:30、姫次にもどってきました。Dsc01052_35

←ここに腰を下ろして昼飯にします。元さんはお湯を沸かしてカップラーメンを食べていました。寒い時はこれがウマイですよね。

12:00、姫次発。小屋番オジサン&犬と先になったりあとになったりしながら下っていきます。豆桜がやはりキレイでした。Dsc01053_35

←道志の方向。

Dsc01054_35

←13:10、元さんの車に戻ってきました。

青根の「いやしの湯」に入浴。ぬるい源泉にゆっくりつかりました。

休憩室で、元さんに申し訳ないのですが生ビールを一杯いただきました。

気持ちよくなって駅までの道は助手席でウトウト。

元さん、重ね重ね申し訳ありませんでした。

16時少し前に橋本駅で元さんとお別れ。

元さん、これに懲りずにまた山にご一緒してくださいね。6月にお会いするときにガソリン代とってくださいね。

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コメント

おー見えるているぞー綺麗な富士山!
丹沢、たけブヒ太郎が学生時代・独身時代に表側はたくさん歩かれているのですね。
豆桜とても可愛いです
アハハハ記念撮影手はつないでいませんか~笑ってしまいゴメンちゃい
橋本駅、いい名前だなぁ(笑)

投稿: はっしーブヒ太郎 | 2008年5月20日 (火) 16時31分

裏丹沢なんて車持ってないと絶対行けないですね。
うらやましいです。

投稿: お〜!やま〜! | 2008年5月20日 (火) 22時09分

寒い中お疲れさんでした。
これに懲りずにまた、山行しましょう。

6月の栃木楽しみにしています。

投稿: 元さん | 2008年5月20日 (火) 22時21分

霧?の中の富士山・・・すてきっ
山に登り始めた時期が良くなかったんでしょうか・・・富士山にお会いできていないのが残念です。
初富士見はいつ???
でも、最初が最初だけに、雨の山も好きになってます(笑)

投稿: まりん | 2008年5月21日 (水) 20時51分

いやぁ すばらしい2人のフットワーク・・・
そしてこのブログのすばらしいこと。パチパチ拍手・・・
一気に読んで,いきたーぃって衝動にかられておりますです。
今度つれてってくだされやぁ

日ごろの行いもいいみたいですねぇ
富士山まで見えて~~やまのとも一緒に下山とは・・・

投稿: だうみっちゃん | 2008年5月21日 (水) 22時15分

本当だね。
まるで冬に戻ったような天気で寒かったでしょうが、富士山も何とか見られてよかったね。

投稿: H隊員 | 2008年5月22日 (木) 21時21分

元さんすごーいっ(第一印象)。
牛乳を持ってくたけぱぱさんもすごい!
富士山はいつ見てもいいですねぇ。
お眠りは後部座席ですよっ。

投稿: らいず | 2008年5月23日 (金) 00時53分

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