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2008年10月10日 (金)

屋久島日記 2008年4月。3日目。

2008年4月5日(土)、5時頃起床。3時頃にも起きた気がするがまた眠ったようだ。

夜中に何度も耳元でガサゴソする音が聞こえたがネズミのしわざらしい。食いかけのつまみはきれいに食い荒らされていた。

小屋内でお湯を沸かす。

その間にシュラフとマットを片付ける。

お湯が沸いたらラ-メンを投入。三連続ラーメンでも全く大丈夫な「麺食い」であります。

ラーメンをすすって、5:55小屋をあとにする。すでにヘッドランプも要らない明るさだ。

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←迷いそうなところは全くなく分かりやすい道であるが、こういった標識がありがたくもあり、励みにもなる。

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←6:15、第一展望台。ここまで来ると宮之浦岳が見える。

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←宮之浦岳

今日、登ることが出来れば三年ぶりの宮之浦岳。その前に「宿題」の永田岳に行ってこなければ。

(「宿題」の件については話が長くなるのでお時間のある方だけコチラを>>

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←6:38、第2展望台。

ここでイロイロと用を足している間に小屋で一緒だったおじさんに抜かれる。

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←このセブンスターとライターはひさしさんが前日にここに置き忘れ、小屋で一緒だったおじさんに回収を頼んでいたものではないか。

おじさんはセブンスターには目もくれず、とっとと宮之浦岳の方に行っちゃったよ。

というわけでひさしさんのタバコとライターは私が回収いたしました。

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←第2展望台からの眺め。右:宮之浦岳。左:翁岳。

6:53、第2展望台発。

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やがて今回の旅の第1目標の永田岳が見えてくる。

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←永田岳。右の岩峰はネマチ。

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←雪が残っている。南国といえども標高の高いところには雪が降るのだ。

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←種子島がうっすらと見える。

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←7:25、平石岩屋。Dsc00769_40

←平石岩屋から見た宮之浦岳。

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←同じく永田岳。

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←7:38、平石。

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←7:55、焼野三叉路。サブザックに水と貴重品・豆・チョコレートを入れて8:00永田岳に向かって歩き出す。

予報では明日は一日雨。黒味岳の頂上を踏んで淀川小屋に泊まることも考えていたが、今日中に山を下りてしまいたい。時間節約のためラーメンは今日は封印。豆とチョコとパンで腹をもたせる。

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←行く手に永田岳がせまってくる。4年越しの宿題にもうすぐ手が届く。

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←風雪に耐えてきた看板。

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標識の向こうに海が見える。

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←振り返ると宮之浦岳。右奥に黒味岳。

8:40、永田岳頂上に到着。父ちゃんはやったぞ。送り出してくれた家族、応援してくれたみんなに感謝だ。

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←誰もいない永田岳頂上。セルフで岩の上にカメラを置いて撮影。

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←永田集落。左手にうっすらと口永良部島が浮かぶ。つまりこの永田岳は永田集落から仰ぐ事が出来る。他の高い山々(いわゆる奥岳)は麓の集落から見る事は出来ない。

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←永田集落のアップ。

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←永田岳から見た宮之浦岳。右に黒味岳、左奥に太忠岳が見える。

8:50、永田岳をあとにする。

突然クシャミが出る。何かが近くにいるような気がする。クシャミが続く。絶対に何かがいる。何かは分からないが「永田岳と宮之浦岳の間には何かがいる」と思った。「コダマ」かもしれない。不思議な感覚だった。

9:25、焼野三叉路に戻る。9:33、再び重いザックを背負って宮之浦岳への登りにかかる。

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←宮之浦岳直下からの永田岳。

9:52、宮之浦岳頂上に到着。ほぼ3年ぶり。3回目の登頂である。

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←三角点にタッチ。(また来ましたぜ)

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←記念写真を撮ってもらう。

さすがは百名山、頂上には15人くらいいる。

ガイド付きの夫婦連れ。お父さんと息子。男の単独が多いかな。

少し腹ごしらえをして10:15、宮之浦岳をあとにする。(またね。いつかまた必ず来るよ)

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←大きな岩の集まりが栗生岳。

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10:25、栗生岳。

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←翁岳

10:38、水場。この水場は翁岳直下にある。「こんな山の頂上近くにこんないい水場が」と思わせるものがある。

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←11:25、投石平。小休止。

11:34、投石平発。

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←11:55、黒味分れ。50分あれば行って帰ってこられるが、今日は時間の余裕がない。また次回の宿題が出来てしまった。

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花之江河にシカが何頭も。

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←12:10着。後ろは黒味岳。

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←小花之江河。高盤岳のトーフ岩が見える。

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←トーフ岩のアップ。

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←12:20着。

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←もうちょっとアップ、トーフ岩。

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←淀川小屋が近づいてくれば今日のゴールはもう近い。

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←淀川を渡る。

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←橋の上から。淀川の澄んだ水。

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←13:15、淀川小屋に到着。ここはじっくり腰を下ろして休憩しよう。道具を取り出して広げる。水場に水を汲みに行く。お湯を沸かしてラーメンを煮る。ウマイ。

15:53に紀元杉を発車するバスに間に合えばよいので、もうゆったりと休める。

13:40、淀川小屋発。

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←14:15、淀川入口に到着。

お疲れ様、なのだがもう少し歩かねばならない。

14:32頃、紀元杉のバス停に到着。バス停の時刻表を見ると「14:39発、合庁前行き」があるではないか。そういえば、淀川入口からここまで歩いてくる間に「まつばんだ交通」と「屋久島交通」のバスを1台ずつ見かけて(アレッ?)と思ったんだよな。どうやら最終バスだけに気をとられていたものと思われる。

14:39のバスに乗り、即寝。

15:35頃、安房で降りる。

屋久島YHに電話を入れる。

私「今晩から3泊お願いします」

お父さん「はい、わかりました。ただし、今晩の夕食は間に合いません」

私「どこかで食べていきます」

父「けっこうですが、YHの近くにも食事するところはありますよ」

私「今日は安房で食べていきます」

安房には「磯の香り」がある。ひさしさんが行ったと言う店だ。

テクテク歩いて「磯の香り」まで行ってみる。

ところが夕方の営業は18時からだった。せめて17時からなら少し飲んでいけるのだが、最終のバスに間に合わない。

またテクテクと安房の街中に戻る。雨が降ってきた。こういうときはザックの重さが肩にずっしりとのしかかってくる。

ある店の軒先で雨やどりして次の対策を考える。バスの時刻表とにらめっこだ。

(YHまで行ってしまおうか。ラーメン煮て食えばいいし・・・)

(YHの近くにも何かあるってお父さんが言ってたし)

とりあえず、次のバスに乗った。乗っているうちにひらめいた。

(そう言えば中野によさそうなレストランがあったはずだな。前回360円隊が「中野のレストランに行きたい」と言って反対方向のバスに乗ったんだったな・・・)360円隊の話も長くなるので時間のある方だけコチラを>>

小銭もギリギリだから丁度いいや。(何しろ料金表の脇に「1万円・5千円・2千円札の両替お断り」とやたらデカク表示してある)

18時少し前、中野でバスを降りる。雨具とザックカバーをつけなければいけないほどの本降りだ。

たどりついたレストランは「豆風庵」きれいないかにも女性受けするレストランだ。雨風の中、入口に近寄っていくと奥さんらしい人が中からドアを開けてくれた。

窓側の席に陣取り、カッパを脱ぐ。

刺身と生ビールを注文する。二日間山歩きした身には生ビールならずともココロとカラダに染み渡るのだが、苦労してここまでたどり着いただけにまたウマイ。

刺身ももちろんウマイ。三岳のお湯割りと天ぷらを追加。豆腐の天ぷらがうまかった。

落ち着いたところで席の配置など眺めてみると、山側のテーブルが一段高いところにあり、道路をへだててモッチョム岳を仰ぐようになっている。モッチョムの斜面の新緑の色の素晴らしさといったら!

(あっちにすわればよかったなー)

などと思っていたら、マスターらしき人が近寄ってきて海側のブラインドを上げて、

マスター「ちょうど灯台を見るのにいいでしょう。JRホテルの左に見えるでしょう?」

私「ホントだ」

JRホテルの丸っこい建物の左手海際に灯台の明かりが見える。こりゃあ、山側も海側も捨てがたい眺めだ。

いい気分になって、会計し店を出ようとしたがお店の写真を撮るのを忘れた。複数で来たら何も言わずバシバシ写真を撮っただろうが、一人では気まずい。そこで、奥さんに名刺を渡して「実はブログで紹介したい」と断って撮らせてもらった。

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←モッチョム岳の麓「豆風庵」の店内。

18:57中野発のバスに乗る。

19:15、平内入口でバスを降りる。

2分ほど歩くと屋久島ユースホステル(YH)に着く。

受付棟に懐かしいお父さんの顔が見えた。

窓をコンコンとたたく。

お父さんが窓を開ける。

私「お元気そうで」

父「何回目だっけ?」

どうやら顔を覚えていてくれたようだ。

私「4回目です。前回は去年の11月、家族4人で」

父「その前は?」

私「05年の4月、友人二人と一緒に。一番最初は04年の12月です」

父「大体、山だよね」

私「そうです、そうです」

お父さん(屋久島YHとポートサイドYHのオーナー)は昨年大病を患い、回復はしたものの16キロお痩せになったそうである。

父「もう少しがんばってこのYHを開けておかないとね」

私「そうですよ。ここのYHがなくなったら困りますから」

などなど言いながら手続きを終える。

泊まる部屋は04年12月に6泊お世話になった「新館すぎのこ」の「205号室 モッチョム岳」。

懐かし過ぎて涙が出る。しかも自分が6日間占領していたベッドが空いている。

同室が一人いるようだが「ナイトツアー」に出かけていて不在。

まず荷物を広げ、洗濯に行く。コインランドリーで洗濯。

洗濯機を回している間に風呂へ。今晩はヒノキ風呂は女性用だとのことで、本館の風呂でサッパリする。フランス人らしい30歳前後の兄さんが入ってきた。二言三言会話。英語と日本語まじり。

部屋に戻り、洗濯ものを干していると同室の男性がナイトツアーから帰ってきた。ナイトツアーがどういうものかは聞いたような気もするが忘れてしまった。

隣が談話室なので楽しそうな会話が10時の消灯まで聞こえていた。全て英語のようだった。若い女性が中心でオーストラリアの人と韓国の女性がいるのだけはわかった。一人だけ日本人女性がいるようでもあった。

4日目に続く>>

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コメント

何かがいる永田岳と宮之浦岳の間、ここも気になりますねー。
たけぱぱみたいに何度足を運んでも宿題ができてしまうなんて、
奥が深いですね、屋久島は。
とにかく、我々も楽しんできまーす!
たけぱぱも、常念と蝶(どこだろう...)満喫してきて下さい!

投稿: Aki | 2008年10月10日 (金) 16時47分

宿題いつ片付けるのかしら??

蝶、常念気をつけていってきてくださいね~~

投稿: あさこ | 2008年10月10日 (金) 19時34分

Akiさん、
その通り。
屋久島は「奥が深い」ですよ。
何回行っても飽きません。
何と言っても世界遺産の自然があります。
そして屋久島は「山だらけ」。
Akiさんたちも明日から屋久島4日間楽しんできてくださいね。
常念・蝶は松本から見て槍の表側です~

投稿: たけぱぱ | 2008年10月10日 (金) 20時12分

あさこちゃん、
宿題はマイルを使って必ず片付けに行きます。
JALマイルまだ10万残ってますから~
なかなか北海道に帰れないけど九州には最近ご縁がありますね。
お父さま(草○さん)によろしく哀愁!

投稿: たけぱぱ | 2008年10月10日 (金) 20時16分

こんばんヌン☆
明日から3連休です(^◇^)

投稿: ベリエ | 2008年10月10日 (金) 22時43分

宮之浦岳の頂上から見た永田岳の美しかったこと!
永田の町から見上げたローソク岩のそそること!
それに、たけぱぱさんが感じたコダマにも会ってみたい・・・

決めた!来年はきっと永田岳のてっぺんに立つよ。

投稿: うし | 2008年10月11日 (土) 00時21分

こんな景色を見ると私は一体いつ行けるのかと、溜め息ばかり出ます。
はぁ〜。

投稿: お〜!やま〜! | 2008年10月12日 (日) 09時09分

しかし、よくまあラーメンばっかり食べてるねえ~
3年前の懐かしい風景が蘇ってきたよ。
ありがとう~~

投稿: H隊員 | 2008年10月13日 (月) 00時54分

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