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2008年10月17日 (金)

屋久島日記 2008年4月。5日目。

4日目から続く>>

2008年4月7日(月)、6:40起床。

トイレに行ったついでに風呂のスイッチが入っていることを確認してヒノキ風呂に入ったのは昨日と同じである。

風呂から上がると韓国三人組が談話室にいた。

私「あれ、縄文杉は?」

と、日本語で思わずきいた。

どうやら旦那さんの膝が痛むらしく、これでは10時間歩く事は出来ないと判断し縄文杉はあきらめたようだ。

本館に朝食を食べに行く。

今朝は6人が本館に集まった。韓国三人組、フランス人男性、ヒサノちゃん、私。

あれっ、縄文杉に行く予定だったのに朝食を頼んでいたのかな、三人組は・・・

縄文杉をあきらめた三人組はやはり元気がない。

フランス人男性はこのYHに長期滞在のようで、一人だけ本館に残っている。春休みで混んでいた時期からここに泊まっているのだろう。

ヒサノちゃんは今日のトッピーで宮之浦から帰るようだ。

朝食なのにたくさんのおかずがあって食べきれない・・・と言いたいところだが食べてしまう。おいしいのに残すのはもったいない。

先に食べ終わった韓国三人組は新館の前でスモーキング。館内は全て禁煙なので三人そろって外でプカプカ。

私「今日はどうするの?」

三人「滝めぐりしたり、ご飯食べたり・・・」

昨日の夜の勢いはないようである。

サブザックに雨具・カメラ・地図などを放り込んでバス停に向かう。

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←YHの前の駐車場から海が見える。東シナ海だ。

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←ヒサノちゃんも同じバスらしい。

8:47分発のバスに乗る。

ヒサノちゃんはずっと音楽を聴いている。

私は飲み疲れなのか、どうもスッキリしない。今日は蒸し暑い。窓を少し開けてみる。

海が見える。遠くに白い船。少し目をつぶる。

宮之浦小前でヒサノちゃんに挨拶をして降りる。

私「気をつけてね」

ヒ「ありがとうございました」

私「写真送るね」

バス停前のコンビニに入ってみる。おにぎりがなかった。昼はパンだな。

路線バスは宮之浦大橋を渡らずに宮之浦川手前で左に折れ、唐船橋を渡り、役場前を通り、宮之浦大橋の向こう側の袂まで戻ってくる。

私が宮之浦大橋を渡りきろうとする頃、ヒサノちゃんの乗ったバスが通りかかった。こちらの姿には全く気がつかなかったようだが。

10:08頃、宮之浦バス停から白谷雲水峡行きのバスに乗る。

乗客は4人だけ。進行方向左側の窓からの眺めがいい。山桜も見頃だ。運転手さんは観光バスのガイドさん並みに観光案内をしてくれる。

10:35、白谷広場に到着(バス停は白谷雲水峡)。

トイレに行き、靴紐を締めなおす。

管理棟で協力金300円を払い、10:45歩行開始。

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←グリーンのところが世界遺産条約登録地域。

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←管理棟

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行き(登り)は太鼓岩までまっすぐ行って、帰り(下り)は原生林コースか弥生杉コースをたどろうと思う。

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←飛流落とし

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←さつき吊橋

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吊橋を渡り、楠川歩道に入る。

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歴史のある道は今は「もののけの森」に通ずる道だ。

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石も木も苔で覆われている。

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屋久島の森には「何か」がいる。

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←11:19、原生林コースとの分岐。

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←くぐり杉。去年はここで旅人が尻から落ちて泣き顔で写真を撮ったな。

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←七本杉

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←11:28、もののけ姫の森。ここでは皆さん写真を撮る。

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←もののけ姫の森にて。本当に何かいるようだ・・・

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←11:48、辻峠。小休止。

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←いよいよ太鼓岩への急登だ。登りと下りで道が別になっている。

12:01、太鼓岩に到着。ここに来るのは4回目。つまり屋久島に来ると必ず訪れていることになる。

風が強い。帽子が飛ばされそうなので手ぬぐいを頭に巻きつける。

先に女性が一人。あとから女性一人。そのあとに女性二人。太鼓岩でこの日見かけたのはこの4人。全て若い女性だった。

「あとから女性一人」の方とシャッターを押し合う。

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←晴れているが、宮之浦岳頂上は雲に隠れていた。

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←太鼓岩からみた太忠岳の天柱石。

12:13、太鼓岩をあとにする。

12:23、辻峠。

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12:39、もののけ姫の森。

12:48、原生林コースとの分岐。少し迷うが今回は今まで見ていなかった「弥生杉」を見に行こう。

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←「白谷雲水峡案内図」の④の位置まで下る。ここから弥生杉コースに入る。

こちらは歩く人の少ない静かなコースである。

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←13:26、弥生杉。

13:38、白谷広場に到着。

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バスを待つ間に周りを見回すと外人さんグループが2~3組。日本人は「女性の複数」か「男性単数」というのが多い。せっかくいい空気を吸いに来たのに、目の前でタバコを吸う男には参った。もちろん日本人男性である。

14:10発のバスで宮之浦港入口へ。

宮之浦でみやげ物屋を冷やかし、15:11宮之浦港入口発のYH方面に向かうバスに乗る。

空港から何名か乗車した中に山姿のあごひげの青年がいた。ステッキも2本持っている。

鯛の川からは外人のおじいちゃんが乗った。

16:30頃、バスはYH最寄の平内入口に到着。最初に鯛の川から乗った外人じいちゃんが降りようとして450円区間なのにいきなり500円玉を運賃箱に入れた。運転手さんは「お釣は出ない。両替してから入れてくれないと」ということを説明しようとしていたが、あやがてあきらめて自分の財布から50円出してじいちゃんに渡していた。続いてあごひげ青年が降り、最後に私が降りる。

先に降りた二人もYHに宿泊のようで、私の前をYHに向かって歩いている。

YHに着くと新館の前の灰皿まわりに韓国三人組がたむろ。自転車で平内海中温泉に行ってきたそうだ。

今日はあごひげ青年が同室だ。

さっと挨拶を交わし、私はヒノキ風呂へ。

風呂のあとはメシだ。

本館の食堂に集まったのは11名。韓国三人、フランス男、バスで運ちゃんを困らせたおじいちゃん、今日縄文杉へYHのツアーで行ってきた女性三人、明日縄文杉へ行くという年配の女性一人、あごひげ青年、私。

トビウオの刺身。食べきれないほどの夕食はこの日は本当に食べ切れなかった。

食後、新館の談話室でTVを点け、三岳をちびちびやりながらメモを書き始めると韓国三人・フランス男・おじいちゃんの5名、つまり外人さんが全部集まってきた。会話は全て英語。

早口(普通の会話か)になると3分の1くらいしか理解できない。話に加わろうとしても出来ない。ときどき飛んでくる質問は何度か聞き返してやっと答えられるという具合だ。

やがてまた韓国三人と私だけになり、中学英語の応酬となった。この方が私のレベルに合っているので会話が成り立つ。

2時間くらい話した内容は、日本文学のこと(大江健三郎・川端・三島)、ソウルのサウナのこと、居酒屋と日本食レストランの違い、北海道のこと、京都のこと。「秒速5センチメートル」の舞台が種子島だということ。

私と後輩君は三岳を飲みながら。

消灯22時まで応酬は続き、奥さんと私で「必ずメールするからね」の挨拶で別れた。

翌日三人は朝の出発が早いそうである。

最終日6日目へ続く>>

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コメント

原生林コース、いずれ訪れたいです。
太鼓岩の登りでは、気づいたらルートから外れてしまい、
短い時間ではありましたが、みんみんから、
道あってる?戻ろうよー。などなど責められました、、
今晩のNHKのニュースウォッチ9で、「屋久島・人気の大自然
新たな課題」をやりますよ~。

投稿: Aki | 2008年10月17日 (金) 19時23分

たけぱぱの英会話も随分板についてきたようだね。。。
さすが仏文は英語も得意だ

投稿: H隊員 | 2008年10月19日 (日) 21時47分

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