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2009年6月19日 (金)

瑞牆山へ(本編)。

2009年6月15日(月)、平日のこととてメンバーは私一人。瑞牆山に行ってきました。

たびままが作ってくれたおにぎりを3個持ち、5:35に家を出ます。

5:51青梅発の電車に乗り、拝島で八高線に乗り換えて八王子。八王子6:29発の松本行きに乗り換えます。この電車は7月20日「18きっぷ使用開始日」を迎えると混みますが、この時期の平日はすいています。BOX席に1人~2人すわっている程度。

BOX席に落ち着いて、おにぎりを食べます。毎度のことですがこれが朝食です。

西八王子で高校生がどっと降り、高尾でも通勤姿の人が降ります。

電車が高尾を出発し、トンネルを過ぎると中央線の車窓は「都会から山の中へ」突然変化する。重たかった心がフワっと軽くなるような瞬間である。

大月で降りる人・乗る人の入れ替えがあったあと、甲府までは通勤・通学の人が増えてくる。

少し居眠りする。

甲府に着くとどっと降りる。その音で眠りから覚める。

8:28、韮崎に到着。

電車内でおにぎりを2個食べてしまったので、昼飯が寂しいかもしれない。と思っていると、駅の建物内に焼きたてパン屋さんがあった。

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←駅舎内のパン屋さん。

うまそうだったのでフラフラと入り、カレーパンとハムチーズパンを買ってしまった。SUICAが使えた。

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←韮崎駅

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←「サッカーの町」にらさき。「武田の里」も売り出し中。そして我々にとっては「山への起点」駅だ。

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←8:50発の「みずがき山荘前」行きバス。

このバスに乗るまでは茅ヶ岳に行くつもりだった。しかし、運行図を見る限り茅ヶ岳に行くバスというより、瑞牆山に行くバスだ。

(よく調べてこなかった方が悪い。でもそれなら、21年ぶりに瑞牆山に行っちゃおうか・・・)

財布を確かめるとバス代は大丈夫だ。バスの時刻表を見ると「みずがき山荘前」発の最終便は15:30。

(5時間半あれば楽勝のはず。行くべ、行くべ、ヒロミGOだ!)

バスの乗客は自分ともう一人のおじさんだけ。

「ゆーぷる韮崎」の前を通り、韮崎市内を抜けると旧明野町(現・北杜市)に入る。「明野温泉太陽館」のあたりはひまわり畑で有名だ。

「ハイジの村」やミサワワイナリーなどに寄っていきながら、バスは塩川沿いに旧須玉町に入っていく。

「北杜市」だが、聞きなれない方もいると思うので北杜市のHPから沿革を引用すると、

山梨県の北西部に位置する北杜市は、北は八ヶ岳連峰、南西は甲斐駒ヶ岳から連なる南アルプス、東は茅ヶ岳、北東は瑞牆山などの日本を代表する美しい山岳景観に囲まれています。 また、清らかで豊富な水資源、高原性の気候、日本で一番長い日照時間、歴史的な町並みや滞在型温泉地、高原リゾート地など、豊かな資源に恵まれた地域です。

2004年(平成16年)11月1日に、峡北(キョウホク)地域の明野村、須玉町、高根町、長坂町、大泉村、白州町、武川村の7町村が合併し、人口4万4千人の市として「北杜市」が誕生しました

その後、2006年3月15日に小淵沢町と合併し人口5万人の新「北杜市」が新たにスタートしました。

ということになる。山好きには避けて通れない町だ。

バスは「北杜市民バス みずがきルート」なのだが、実際は「山梨峡北交通」という会社が運行している。

運転手は観光スポットでは必ずマイクを通じて案内をしている。おかげで飽きずに乗りとおすことが出来る。

みずがき湖を過ぎるとバスは本谷川沿いになる。

増富温泉で年配の夫婦が乗った。「金泉閣」に泊まっているようだ。

ここからの本谷川渓谷は、十和田湖から流れ出す「奥入瀬渓流」を思わせるような眺めになる。

実際「ミニ奥入瀬」とも言われている、とバスの運転手もマイクでしゃべっている。

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←10:03、みずがき山荘前に到着。

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←瑞牆山荘。レストランがやっている時間なら生ビールも飲めそうだが、ビールの自販機があった(帰りにここで時間が余るようなら缶ビールだな、と検討をつけておく)。

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←ひょっとしたら1本早いバスで帰れるかもしれない。時刻表を撮っておく(あとで気がついたが時刻表はプリントして持ってきていた)。

10:06、歩行開始。

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←おぉ、金峰の文字が・・・21年前は川端下から歩き、金峰小屋に泊まり、翌日金峰と瑞牆の頂上を踏んだ。みずがき山荘から増富温泉まで1時間半歩いたものである。

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←音の出るものは持ってこなかったので、「シャア!」とか「ヨッシャア!」とか言いながら歩く。人に聴かれると恥ずかしいので控えめな声で。果たして効果があるのかは全く疑問。

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←さすがに百名山、道はしっかりついている。迷うところはない。金峰の方から下りてきたと思われるデカザックの兄ちゃんと2~3人すれ違った。

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←10:24、ベンチがあったが「本当に時間的に余裕がある」かどうか定かではないので、休まずに登っていく。

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←あと5分くらいで富士見平かというところ。すぐそばに林道が通っている。

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←コバイケイソウ

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←10:35、富士見平。

この小屋は26年前に小屋の管理人に女性が殺害されるという痛ましい事件のあったところである。そんなことは全く知りませんとでもいうように、小屋の前では中年のカップル(夫婦)1組と若いカップル1組が楽しそうに休憩している。

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←富士見平小屋。写真だけ撮ってさっと通りすぎる。

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←バスからもチラとその姿を見せた。瑞牆山だ。

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←木の間からチラチラと瑞牆山が見える。

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←10:48、小川山との分岐(天鳥川分岐)。

天鳥川まで下りの道。

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←10:53、天鳥川を渡る。

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←小石伝いに川を渡る。上流を見上げる。

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←川を渡ったところにベンチがあったがここでも休まずに歩く。

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←キバナノコマノツメ

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←岩を支えるように杖代わりの枝が置かれている。

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←コミヤマカタバミ

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←階段は好きではないが、新緑は大好物である。

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←お待ちかねのシャクナゲが現れてくる。

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キツツキの打撃音が聴こえる。

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←急登が続く。天鳥川を渡ってからずっと登りっぱなしである。

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残っていたおにぎりを頬張る。歩きながら食べる。

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←シナノコザクラ

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←キバナノコマノツメ。足元の花に励まされながら高度を上げていく。

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←不動滝・黒杜方面への分岐・鞍部に出る。

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←頂上付近にもシャクナゲが。今日この日に来てよかったと思わせる眺めだ。

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←ほぼ頂上に咲いていたコミヤマカタバミ。

11:46、21年ぶりの瑞牆山頂上だ。

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←金峰山が見える!甲府盆地はどこも霞んでいたので、眺望は完全にあきらめていたのに。

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←五丈岩にズームイン。

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←小川山

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←南側は断崖になっている。この高度感は写真ではなかなか伝わらない。

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←頂上越しに金峰山を望むが、すでに金峰頂上は雲に隠れてしまっている。画面右側が断崖の南斜面。学校の先生が二人で遠足の下見に来ているようだった。

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一通り写真を撮って落ち着いたところで金峰山を向いて、朝買ったパンを食べる。今日はコーヒーはないが、これはこれで幸せなひとときだ。

パンを食べ終わった頃、頂上手前で追い抜いた若いカップルが登ってきた。シャッターを頼まれたので2枚シャッターを切る。

明るいカップルでこちらまで元気になる。女性は山では珍しくしっかりと化粧をしており、それが「派手すぎず、丁度よい」・・・これからの山はこういう若い人たちが増えてくるんだと思う。

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←あとから登ってきたおばちゃんが「こんなところにミヤマハンショウヅル」と言っていたので撮っておく。

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←晴れていれば南に富士山が見えるはず。21年前はここからは何も見えなかった。

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←三脚・セルフタイマーで記念撮影。先ほどの大理石の上に置かせていただいた。

12:15、名残惜しい山頂をあとにする。

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←下りもシャクナゲが元気を与えてくれる。

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←キバナノコマノツメ

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←マイヅルソウ

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←コミヤマカタバミ

13:01、天鳥川。4分休憩。

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←13:27、富士見平小屋。5分休憩。

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←沢沿いにクリンソウが見事に咲いていた。

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←ギンリョウソウ

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←マムシ草

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←14:05、みずがき山荘前に戻ってきた。

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←みずがき山荘に咲いていたレンゲツツジ。

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←7kmを歩かなくて済むのはありがたいことである。

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←14:20発のバスは朝乗ってきたのと、同じ車同じ運転手さんだった。.

金泉閣に帰るご夫婦も乗ってきた。

七福神や「ミニ奥入瀬」などのを聞きながらウツラウツラ・・・

15:35頃、バスは韮崎駅前に到着。

駅で次の上り電車を見ると15:41発高尾行きがある。

ほとんど条件反射のようにキオスクでビールやつまみなどを買い、急いでホームに上がる。

ホームから茅ヶ岳も南アも霞んで全く見えなかった。

車内ではビールを飲み、缶チューハイを飲み、大月で何分か停車するのでカップ焼酎を買い、飲みきれぬまま高尾で乗り換え、立川で乗り換え、青梅の我が家に着いたのは19時少し前でした。

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コメント

実はたけぱぱさんが行った日に雲取の代わりに考えてました。
でもバスの運賃が結構高い(片道2,000円)ので、青春18切符のときに行くことにします。

投稿: お~!やま~! | 2009年6月20日 (土) 16時54分

いや~、瑞牆山行ってみたくなりました
それにしてもほとんど休憩とらないで登るとは時間との闘いのようですね。
僕も日帰りでそのうち狙ってみたいと思います

投稿: かじゅ | 2009年6月20日 (土) 20時57分

バスを見て行き先を変更してしまうなんて、自由な感じでいいですね~
瑞牆山って、なんだか映画に出てきそうな山ですね。

投稿: nonon(はしの) | 2009年6月20日 (土) 22時08分

電車でも日帰りで行かれるんですね。
(このブログはホントお勉強になる!)
あのイワイワな感じがいいですよね~。
瑞牆山、また行きたくなりました!

投稿: さー | 2009年6月23日 (火) 07時27分

ちびで記憶のない瑞牆山。
また行きたいけど、交通費で9000円

お~!やま~!さん同様、
18切符シーズンを狙おうかと思います!

投稿: 蒔房 | 2009年6月23日 (火) 23時11分

お〜!やま〜!さん、
あのバス代がせめて半分くらいだったら、もっとこの山に頻繁に行けるのに~と思いますよね。
今年の1月から「大人の休日倶楽部」会員なので、「ツーデーパス」「ホリデーパス」をたっぷりと利用させていただこうと思っております。
明日から北海道遠征で散財するしね。

投稿: たけぱぱ | 2009年6月24日 (水) 17時01分

かじゅさん、
さーさんが書いている通り、「あのイワイワな感じがいいですよね」。
一人だとダラダラと休憩ナシで登っちゃうんですよね。
決して「時間との戦い」っていうわけじゃないんですよ。

18きっぷの季節は「財布には優しい」のでしょうが、この時期は「シャクナゲが眼に優し」かったっす。

投稿: たけぱぱ | 2009年6月24日 (水) 17時13分

はしの(nonon)、
ちゃんと調べていかなかっただけのことなんですよ〜
でも、それが幸いしてミズガキ山に登れたんだから、皮肉なものですねぇ〜
頂上に着いた時の高度感もいいですねぇ。

投稿: たけぱぱ | 2009年6月24日 (水) 18時15分

さーさん、
ですよね?
最初名前がなかったので「この書き方からしてさーさんだろう」と見当をつけました。
足跡も近い時間帯にあったので、私が勝手に名前を追加して書いておきました。
まさに「イワイワな感じがいい」と思います。

投稿: たけぱぱ | 2009年6月24日 (水) 20時36分

蒔房ちゃん、
交通費9000円は痛いわな〜
できれば金峰とセットで行きたいところでしょうが、なかなか連休もとれないでしょう。
ならば日の長い時に誰かに車を出してもらって、両方を一日で登っちゃうとか。
蒔房ちゃんならできるんじゃない?

投稿: たけぱぱ | 2009年6月24日 (水) 20時44分

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