2007年2月10日(土)から3日間、函館・東北に行ってきました。
メンバーは女房・息子二人・私、の計4人です。
飛行機の安いチケットがとれれば「道東・流氷の旅」というプランもありましたが、チケットがとれませんでした。
そこで登場したのがJR東日本の「三連休パス」。JR東日本管内とJR北海道の函館までが乗り放題で指定席も4回まで乗れるというトクトクきっぷです。大人26000円、小学生5000円。
4人で62000円の出費は痛いですが、仕方がありません。2月4日(日)に青梅駅へ行ってこのきっぷを買い、「はやて71号」の指定をおさえておきました。
2007年2月10日(土)、午前1時くらいまで眠れず、目覚ましも必要なく、眠ったのかどうかもわからないような状況で3:50起床。
大体の荷造りはしておいたので、あとは携帯電話や充電器などをザックに入れて準備完了。子供たちを起こします。この頃は次男も「置いていかれては困る」と思うのでしょう、素直に目をこすりながらおきてきます。1年くらい前までは起こすのも一苦労だったのですが。
4人でガサゴソやっていると、おばあちゃんも起きてきました。おばあちゃんに見送られて、4:15頃、自宅を出ました。この時期にしては暖かいのがありがたいです。
青梅駅前のコンビニで飲み物とオニギリを一人一個ずつ買い、4:35の青梅線始発電車に乗ります。電車の中でとりあえずオニギリ。眠い人は寝ます。
立川で中央線に、西国分寺で武蔵野線に、武蔵浦和で埼京線に乗り換え、大宮には6:05頃到着。駅内のコンビニで今度は皆サンドイッチを買い込みます。
6:26大宮発の臨時「はやて71号」はほぼ満席。4人でボックスはとれなかったので横並びに4人すわります。女房が「私、寝るからここでいいよ」と、一人はなれた席です。
サンドイッチを食べ終わると、次男「旅人名人」は満を持してザックからマグネット将棋を取り出し、「誰かやってくれない?」
男三人で何局か対戦しましたが、前の席の人がグッスリ眠っているのに岳人も旅人もハシャギすぎるので、何度か私に頭をたたかれました。
「はやて71」は仙台と盛岡にしか停車せず9:08、あっという間に八戸到着です。
次に乗るのは「スーパー白鳥1号」函館行き。10:15八戸始発です。
1時間以上待ち時間がありますが、指定席がとれなかったので自由席にすわるためには並ばなければなりません。自由席は2両しかなく、「はやて1号」からのお客さんも乗るはずなので「自分だけでも並んで4つ席をとればいいかな」と思っていましたが、八戸も暖かく、4人でしゃべりながら1時間ホームで並びました。
電車がホームに到着し、車内清掃が終わって車内に乗り込むと、割と余裕で4人分1ボックスを確保できました。しかし、あとからあとから人が乗ってきて通路はギッシリです。私以外の3人はホームにアイスを買いに行って、戻ってくるのが大変でした。
余裕で席を確保した割りには海側の席でない方にすわってしまい、通路はビッシリ人が立っているので、することはおしゃべり・お菓子・将棋。将棋をやっている間に青函トンネルも抜けてしまいました。
北海道に入っても雪は少ないようです。
渡島当別のあたりの小さな川を渡るときには、何年か前にこの川を鮭が上っていくのが見えたことを思い出します。
13:14、函館到着。
雪がありません!2月ですぜ、旦那!
まずは腹ごしらえだ。寿司かラーメンかという話になったが、4年くらい前に一度行ったことのある回転寿司に行くことになった。函館駅のすぐ近くである。函館に行ったことのある方ならおわかりだろうが、駅のすぐソバが市場なのである。市場のすぐ近くの回転寿司なのでネタは新鮮そのもの。
見覚えのある店内に入ると4年前の記憶がよみがえる。4年前のことをくわしくここで述べると次男旅人名人の名誉にかかわるので「よみがえる」だけにとどめておく。
私は生ビールをいただく。子供たちはコーラ。女房はお茶。
14時近いので店内はすいており、皿はあまり流れていない。マグロやらイカミミやら思い思いにたのんでいる。私はビールさえあれば寿司はほんの少しでいいのだが、やっぱり函館に来たらイカが食いたい。
調理場もフロア係りも近所のオバサン的なアットホームなお姐さんたちがキビキビと動いていて威勢がいい。
私「お姐さん、イカ刺しが食べたいんだけど」
お姐さん「それなら活イカ食べないかい?」
私「それ食う」
↓
というわけで出てきた活イカ。
透き通っている。うまいのなんの。ゲソは醤油につけるとクルっとまるくなる。ピクピク動いている足もある。
私「みんなも食べてごらん。んまいよ」
というが早いか、あっという間に皆の箸が伸びて食い尽くされました。
中落ちもうまかったな。
満足したところで電車・バス1日券を買って市内観光へ。
函館の市内観光には市電が便利。ゆっくり走るんだけど、それがいいんだな。
函館駅前から乗って末広町で降りる。基坂を上って「旧函館区公会堂」へ。
30年位前(私が学生の頃)はこんなきれいな色じゃなくてそれがまたよかったんだけどなー。
少し歩くと八幡坂。ここは絵になるので皆さん写真を撮っている。私たちもパチリ。
ちょっと坂をさらに上ると「ハリストス正教会」と「カトリック教会」と海が一度に写せるという撮影におすすめのポイントがある。ここも昔は民家の庭まで入れてそこが一番のポイントだったが、今は鎖がかけてあって「入ってくれるな」状態なのでその手前でやめておく。函館で一番の撮影ポイントで記念写真。
ハリストス正教会は外から見るだけにして、カトリック教会には入ってみました。お寺や神社はさわがしいけれど、教会ってなぜか静かですよね。ほの暗く、おごそかな雰囲気がただよっていました。
二十間坂を下って、十字街の電停から市電で宝来町へ。歩いて5分のところに今夜の宿「函館ユースゲストハウス」があります。
ここには家族部屋はないので、女房・次男チームと私・長男チームに部屋が分かれます。
荷物を置いて仕度をして、また電車に乗って「谷地頭」で降ります。歩いて3分のところに市営の「谷地頭温泉」があります。建物のすぐ近くにカラスの大群がいて木にとまっており、「木にカラスが生っている」ようで不気味でした。
銭湯料金で本物の温泉。露天風呂は五稜郭の形をしています。茶色の熱めのお湯が冷え切った体を芯から温めてくれます。45度の熱いお湯にもチャレンジしてみました。
風呂から上がり、また市電に乗ってYHに一旦戻り、今度は夕飯と夜景です。
またまた市電に乗り、十字街へ。お目当てのラーメン屋さんは19時でおしまいでした。
あてはありませんでしたが、倉庫街の方に行けば何かあるだろうと思い、行ってみると「味彩」というラーメン屋がありました。このころから雪が降り出しました。
味彩はそこそこ人も入っていたので私たちも入って塩ラーメンを食べました。最初はアッサリした味で「こういうのもたまにはいいな」と思ったのですが、だんだん飽きてくるという感じ。旅人名人は醤油ラーメンを食べていました。
さて、ラーメンを食べているうちに雪はますます勢いよくなってきて函館山がまったく見えなくなってきました。ロープウェイに乗るのに大人一人1000円くらいかかってしまうので、「今日は残念だが夜景はあきらめよう」ということになってしまいました。
市電で十字街から宝来町へ。YHのすぐ前に「魚長」というスーパーがあり、そこで酒やジュース・お菓子などを買い込み、部屋で小パーティー。
YHからアイスクリームのサービスがあるというので21時に行ってみると、おいしそうなカップアイスを一人一個もらいました。バニラ・抹茶・アールグレイ・さくらと
4つの味があったので 4種類一個ずつもらって部屋で色々味見しながら食べました。「ふしぎ発見」を見ながらまたお菓子を食べて、10時に就寝のハズだったのですが、結局部屋に戻って「エンタの神様」を見てから寝たようです。朝4時起きだったのに、皆がんばるなー。
一日目終了。
2007年2月11日(日)、建国記念の日。函館YGHで7時頃、目を覚ます。
仕度をして、出発。今朝はきれいに函館山が見えている。
市電で函館駅前へ。
駅に着いたらまずすることは座席の確保。みどりの窓口へ。8:48函館始発の「スーパー白鳥14号」の指定席が少しばらけたが取れた。
次にすることは朝めしの選定。旅人は冷たいソバ、岳人はカニめし、女房はパンを買った。私はピンと来るものがなく、ホームで立ち食いそばをすする。これが一番いいかも。
真中の写真は旅人の、右は岳人の弁当。
発車を待ちきれずに子供たちは弁当を食べ始める。
JR北海道のふりこ系の列車は先頭車両の2階部分に運転台があり、1階部分に窓があいており、かぶりつきの場所である。我々の座っているのは(青森でスイッチバックするが)先頭車両なのでデッキに出て、「かぶりつき」に行ってみると、その位置にいい年をした兄さんがかばんに腰掛けて動こうとしない。
我々はチラっと見れればいいが、一人小学2年生くらいの子がその位置に行きたそうに小さなカメラを持ってウロウロしている。こんな非常識なヤツがいると鉄オタ皆が迷惑するから本当にやめてほしい。
弁当を食べ終わったころ検札にまわってきた車掌さんが「ここ空いてるなら4人ですわってください。乗ってきたらどければいいですから」とおっしゃるので、ボックスに4人すわる。
そしてまた青函トンネルに入ろうとする頃、将棋大会が始まる。
まあ、トンネルってつまらないものではあるんだけどね。なんだか由緒正しい青函トンネルに申し訳ないような気がしました。
10:49、青森到着。本来の座席にすわるべき人が乗ってきたので、また函館の状態にバラけて座る。進行方向が変わって我々の乗っている車両が最後部になったと思ったら、迷惑兄さんが「かぶりつき」でなくなった場所からやっと出てきた。今度はまた最前部に行くんだろうか。
約1時間で八戸到着、11:52。
八戸から盛岡まではすいているので間違いなくすわれる。問題はその先だ。今日は仙台まで行く。
一旦改札を出て、みどりの窓口へ行く。12:05八戸始発の「はやて14」に4つ横並びで席がとれた。
新幹線は速い。「はやて」の速いタイプだったので盛岡にだけ停車して、13:24仙台到着。
駅前で記念写真を撮っていたら親切なおばさんがシャッターを押してくれたが「仙台駅」が写ってませんでした。でもおばさん、ご親切に感謝いたします。
さて、次にすることは昼メシである。なんだか食ってばかりのレポで申し訳ない。
出来れば「仙台名物牛タン」が食べたいが、女房と旅人はあまり肉は好きでない。岳人と私は肉が大好きである。アーケードを歩いて店を物色しながら意見を戦わせたが、結論が出ない。アーケードを過ぎたころ、あるビルの地下に「ライオン」をみつけた。私はビールが飲めればこの際、なんでもいい。
あれ、でもウィンドウのサンプルに「牛タン」があるじょー。ここでいいんじゃない!あとの人たちは?
岳人は「オレはここでいい」 旅人「マグロあればいい」 女房「旅人がいいならここでいい」
ということでお昼は「ライオン」になりました。
14時頃店に入り「ラストオーダー14:30ですがいいですか?」と言われたが、入ってしまえばこっちのもんだ。まさか食ってる途中で出て行けとは言わないだろう。
女房・旅人は海鮮丼、岳人は大名カツ丼、私はビールとマグロ刺し。牛タンは昼はないんだと・・・
←岳人:「大名カツ丼」 私:「サッポロビール」んまい!
「大名カツ丼」の器のデカイこと!ビールの、んまいこと!
満足して、そのまま歩いて青葉城(仙台城)に向かう。
歩け。歩け。
少し雪が舞ったりしている。
15:30頃、伊達政宗の像のあるところに着いたが冷え切っていたので「青葉城資料展示館」で少し暖まってから像の前に行く。
ここに来るのは26年ぶりです。伊達さんの伊達男ぶりは相変わらずでした。
「萩の月」2個買って食べました。
タクシーで仙台駅まで戻り、電車で一駅長町まで行き、そこから歩いて「仙台道中庵YH」に向かいます。本当は20分くらいで着くハズが、遠回りしてしまい30分以上かかってしまいました。3月に新駅が開業するので、そしたら歩いて7分くらいである。
荷物を置き、まずは夕食を仕入れにセブンへ。食い物の話ばかりですね。
それぞれ弁当や飲み物・デザートなどを仕入れてYHに戻ります。
食べるのは後回しにしてお風呂に行きます。このYHの風呂は木のお風呂でそれは気持ちのいい風呂です。
さっぱりしたところで今日も小パーティ。今日は家族部屋を借りられたので広々と一部屋を使えます。
「ドリフの大爆笑」を大笑いしながら見る。
22時頃、就寝。
2日目終了。
2007年2月12日(月)、振替休日。7時頃、「仙台道中庵YH」の家族室「ひいらぎ」で目覚める。
仕度をして7:30頃YHを出発。YHの前で記念撮影。

長町駅まで歩いて20分。電車で一駅、仙台駅へ。
さて、朝メシをどうするか。立ち食いソバにも惹かれる。イヤ待て、仙台名物牛タン弁当があるぞーーーーっ。
女房はパンを、旅人はおにぎりを買う。そして頭の中が牛タンだらけになった「肉大好きチーム」は駅弁コーナーに走る。岳人は「麦飯とろろやわらか牛タン弁当」、私はご存知「こばやし」の「網焼き牛タン弁当」を買う。
8:48仙台始発の仙山線に乗る。すいている。ボックスを二つ占領する。
待ちきれず、二人とも黄色いヒモを引いて弁当を温める。
7分待ってホカホカになった弁当を開く。
んまい!二人とも顔がほころびる。
仙山線はだんだん山の中に入り、9:40面白山高原着。スキー・ボード客がゾロゾロ降りていく。
9:52山寺着。行き違いで5分くらい停車。ホームに降りてみる。
昨夜、雪が降ったようである。
10:08、山形到着。
バスで蔵王温泉に向かう。臨時の直通バスがどんどん出ていて我々もそれに乗る。約30分で蔵王温泉到着。さすがにここは雪に困っていないようだ。5分くらい歩いてロープウェイの駅へ。
ロープウェイの駅はスキー・ボード客であふれている。上へ行くまで時間かかりそうだなー。キップを買って待っていると、
「こちらへおすすみください」と案内される。
なんだ、けっこうすぐ乗れるじゃん。と思ったのもつかの間、ここから30分ほど待たされた。しかもどんどんつめさせられ、一度は後ろから押してくるオバハンのために階段で転びそうになったほどである。
やっと乗ったロープウェイは60人乗りくらいだろうか。ギュウギュウの寿司詰めである。区切りがたまたまよかったので4人のうち3人すわれたが・・・
7分乗って、もう一つのロープウェイに乗り換える。これは全員すわっていく。が、寒い。窓の外は真っ白だ。ガスっていてほとんど何も見えない。
地蔵岳の駅に着く。風が強い。でも樹氷はすぐそこにある。が、一分も外にいられない。温まるために食堂に入ってみる。ラーメンでも食いたいが、長蛇の列である。
あったまるだけにして、外に行ったり中であったまったりを繰り返す。
地蔵岳の駅には30分くらいいただろうか。天気はよくなりそうにないので、またロープウェイを乗り継いで下っていく。
本当に体が冷え切っている。早く温泉に入りたい。女房は足先が冷たいと言っている。
大露天風呂を目指して歩くが見当たらない。とうとうスキー場に着いてしまった。スキー場の人にきくと、
「それは冬はやってないんだよ。有料のならそっちにあったでしょ」
ということで来た道を少し戻って、「源七の湯」という露天風呂に入る。硫黄のぬるいお湯でいつまでも入っていられそうだった。
あったまたところで昼飯だ。「どさん娘」でラーメンの昼食。
うまくもまずくもなかったが、腹は満たされた。
帰りのバスは臨時でなく路線バスだったため40分くらいかかって山形駅に着いた。
さてさて「つばさ」はいつも混んでいるという印象が私にはあるが、果たしてその通りだった。
指定は満席。自由席には長蛇の列。これじゃあ、ビールを飲む気にもならない。
17:05山形始発の「つばさ126号」に乗る。4人とも自由席に立ちんぼである。大宮着予定は19:30。約2時間半立ちっ放しか。
仙台で連結する「やまびこ」に乗り換えようとも思ったが、前に行くのも一苦労である。
一つ後の「つばさ」にすればよかったかなー、などと、ヒマなのでいろいろとくだらないことを考える。旅人、がんばってくれー。
と、旅人の横にすわっていたおじさんが郡山で降りるというので一人すわれました。ホッとしました。
旅人の周りに三人が集まって、「夕飯は武蔵浦和かな」なんて盛り上がっていたら、旅人の隣のお兄さんが宇都宮で降りました。超ラッキー!
私以外の三人が二人分の席にすわってハッピーハッピー。皆、武蔵浦和のことさえ忘れてお菓子を食べ始めました。
私は(今のうちにお菓子でもなんでも沢山食って腹を埋めておいてくれ!)と思いながら、立っていてもルンルンでした。
19:30大宮着。「つばさ」が混んでいたために降りるのに時間がかかり、出入り口近くにいた松葉杖の女性が乗りたいのに乗れないまま「つばさ」が発車してしまい、私も車掌か駅係員を探しましたがみつからず、「JR東はちょっとヤバイぞ」と思いました。女性は「つばさ」が発車していくとその場にへたりこんで携帯でどこかに連絡をしていました。
携帯を持っていたようなので、その場はそこまでにして、武蔵浦和に突撃です。
武蔵浦和には駅構内に「うず潮」という回転寿司」があり、我が家の旅の締めはここでやることが多いのです。
一番奥のカウンターに陣取って「旅の締め」の始まりです。ここは安くてうまくておすすめですよ。駅のコンコースにあり、じっくり食べたり飲んだりも出来るし、ちょっとだけつまんでいく人もいます。クレジットカードもスイカも使えます。
適量を飲んで食って、武蔵野線・中央線・青梅線と乗り継いで、家にたどりついたのは22時を少しまわっていました。
さあ、明日からまた仕事・家事・学校、それぞれがんばらないとね!
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